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お墓参り ページ11
「パパ、安全運転でお願いします！」
そう言って俺の隣の助手席に乗ったあや。
「忘れ物ないね？それじゃ、出発進行〜！」
天気が良くて、雲ひとつない青空が広がってる。
こんな日に車内の窓を開けて、風を感じながら走るドライブはとても気持がいい。
お供え用に持ってきた白いカーネーションが香る。
白いカーネーションの花言葉は
《あなたへの愛は生きている》
って言うんだ。毎年持っていく花。
あやと同じぐらいママのこと、今でも好きだからね。
「パパってほんとママのこと好きだよね。
私も好きだけどそんなに記憶が無いからさ、、。」
窓の外に顔を向けてるからあやの表情は読み取れない。
「そうだね、ママのこと今でも愛してるよ。
あやはママのこと少ししか覚えてないかもしれないけど、ママはあやのこと大好きだったんだよ。きっと今も天国からあやのこと見守ってくれてると思う。」
チラッとこちらを向いた顔は嬉しそう。
「私もママみたいに沢山愛される人になりたいな。」
「あやならきっとなれるよ。
ていうか、もうなってるよ。ふふっ、パパあやのこと超好きだもん。最近ママに似てきて綺麗だなとも思うよ？」
「ありがと、パパ」
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作者名：とあ | 作成日時：2020年3月29日 0時
