#34 引っ張り合い ページ35
この競技に出るって決まった時から、怖いなあって思ってたんだよね。
棒取りって女の全力争いっていうイメージしかない。
去年は外から見てたけど、全力で走って全力でぶつかってボロボロになってるイメージしかない。
「頑張るよー!!」
「華ちゃんめちゃくちゃ華奢なのに、こういうの好きだよね笑」
「うん!バーゲンセールとか人混み押しのけるの好きだから私自信ある!」
華ちゃんが近くにいれば安心な気がするからすごい。
華ちゃんみたいに楽しめれば体育祭ってきっと素晴らしく楽しい行事なんだろう。
隣にいる私と言ったら、早く終われとしか思ってないのに。
「これが世にいうギャップ萌えですね」
「A何言ってんの?」
「はるとさんが華ちゃんのこと好きになるのめちゃくちゃわかるわ」
相手チームを見てみても体育祭を全力で楽しんでそうな、キラキラしてる人達ばっかり。
ピストルがなって、真ん中に置かれたたくさんの棒めがけて両チームが一斉に走り出す。
もちろん私もその中の一人で、棒は重たくて1人では運べないから、何人かで引きずっていく。
自分たちの陣地に置いたら自分たちの得点、置いたらまたすぐに走り出す。
やっと2本運んでかなりの達成感だったのに、華ちゃんが「早く行くよ!」って手を引っ張るからしょうがなく走る。
棒の本数が少なくなってきて、両チームの取り合い
、引っ張り合いが始まっていた。
あんまり近づきたくないなあって思った私の予感は正解だったみたい。
「いった...っ!!」
「A!大丈夫?!」
「えっ...?!」
引っ張った時に自分の力のかけ方が悪かったのか、相手と思いっきりぶつかったからなのか、吹っ飛ばされた。
腰がすごく痛くて、腰を撫でながら立ち上がろうかと思ったら、足から血がダラダラ流れているのに気づいて声を上げてしまった。
「A大変!!」
華ちゃんが大丈夫?と声をかけてから、先生達がいるところに走っていく。
同じクラスの知り合いたちが駆け寄ってきてくれて、心配そうに私を見ている。
ほかの学年の同じチームの子達も動きが完全に停止。
あーあ、鈍臭すぎて、迷惑かけてごめんなさい。
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____haru(プロフ) - ましろちゃん!待ってたよ!!!久しぶりの更新とっても嬉しい!元気そうでよかったです! (2018年12月7日 18時) (レス) id: 4f81121750 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» 新作の書き溜めが落ち着きましたら、こちらも同時に更新進めさせていただきます。しっかり案内しておらず申し訳なかったです。もう少しお待ちいただけたら嬉しいです。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - kyaspaさん» kyaspa様、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとっても嬉しいです。今久々に自分で最初から全て読み返しました(;_;) 自分自身このお話に納得できなくて、更新停止していましたが、ひとりでも待っている方がいらっしゃる限り絶対書き終えます。 (2018年10月24日 16時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
kyaspa(プロフ) - このお話がすごく好きです!続きが気になってうずうずしています笑笑いつか更新される日を心待ちにして待ってます笑 (2018年10月23日 23時) (レス) id: 0fd2e1c39a (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro.(プロフ) - 月兎=光華さん» 月兎=光華さん、たくさんコメントありがとうございます!文才なんてとんでもない..!!ただの妄想話にありがとうございます(^^) 急展開に急展開を重ねていきます!ぜひよろしくお願いします♪♪ (2018年8月28日 21時) (レス) id: 09eef81ca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ma | 作成日時:2018年7月17日 0時