悪役さん黒本丸へようこそー!15,5 ページ20
焼き付ける「…人間っていうのはさ、足掻いて足掻いて、より良い方へと行きたがる。まぁそれはいい事だと思うし、それが無駄だと分かっていても無慈悲に取り囲む現実に立ち向かっていく愚かな生き物でも、それはそれで凄いことだと思うんだよね。僕は」
笑顔を崩さずに話し続ける。
その間にも影は憎しみに膨れ上がっていく様子が手に取るようにわかった。
僕は薄めを開け、首を傾げる
焼き付ける「______でも、君みたいな人間のクズに足掻く必要はない。
しかも人間では無いものを力でねじ伏せ、自分の好き勝手に遊び、壊していった。
そう言うやつは足掻いて足掻いて、いくら足掻いたって何にも変わりゃしない。
むしろ本当に無駄なあがきと言うんだよ。そういうの。」
刹那
僕の体に影が絡みついた。
焼き付ける「!」
その影は刃のように鋭く、そして体が可笑しくなるくらい尋常じゃない力で僕を縛り付けてきた。
前を見ると、もう人の形を成し得ないただの『負の感情の影』がそこに広がっていた。
焼き付ける「っ図星かい?それで君は怒っているのだろう?」
締め付けられ、体が嫌な音を立てる
それでも笑って、嘲笑って問うた
元審神者『………ス…
コロス、コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!!!!』
さらに体を膨張させ、僕を締め付けてくる
ミシミシと自分の体が圧迫されていく
それでも僕は笑顔を崩さずに言った
焼き付ける「目障りだよ。君」
___ピシッ
元審神者『ナ…!?』
焼き付ける「本当は穏便に事を終わらせたかったけど、絶対に無理みたいだね。僕が出来なそうだ」
影の体に、蜘蛛の巣状のヒビが入っていき、そこから崩れていく
焼き付ける「僕は忘れるという事が苦手でね…君みたいな人間の記憶さえも消す事ができないんだよ。
だからせめて僕の手で殺ってあげるよ」
僕の体から無数の影が蛇となって絡み、大蛇と化す。
焼き付ける「_____さようなら、人間。嫌な記憶をありがとう。」
瞬間
影は断末魔を上げてこの世から消えていった
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遅くなってしまいました!大変申し訳ありません…!
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忠光(プロフ) - 長らくお待たせさせてしまい、申し訳ございませんでした!早く自分のターンが来たら早めに挙げられるよう努力しますm(*_ _)mこれからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年9月16日 6時) (レス) id: cb10058ce0 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 海月水面さん» お待たせしてすみませんでした…!そしてありがとうございます…!! (2018年9月14日 22時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
海月水面(プロフ) - 待ってました! (2018年9月14日 21時) (レス) id: 1c5e807086 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 海月水面さん» わぁ!ありがとうございます!僕の方のクロハ視点は駄作ですが温かい目で見守ってください(o・ω・o) (2018年8月28日 16時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
海月水面(プロフ) - なんだか…いいね!評価しときます←語彙力の損失 (2018年8月27日 11時) (レス) id: 1c5e807086 (このIDを非表示/違反報告)
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