【リムル】ずっと大好きだったよ。3【転スラ】

124話▽三上悟……？▽※ネタバレ注意【コリウスの夢】 ページ30

ーAsideー


ルミナスが去っていってから少しすると、アスランとサウザーが声を出し「見ろ」といった。

するとみんなはこちらに寄ってきて、倒れているグスタフとゼノビア姫、そしてその間に立つパウロを視界にいれた。


私はゆっくり顔だけを動かし、皆を見た。


あれ、リムルがいない………けどもしかしなくてもあの綺麗な黒髪を一本に結ってる人…あれ三上悟ですか…？


拝めることないと思ってたから嬉しい…いやちょっと違うけどね？

リムルはゼノビア姫の側により、状態を確認した。


大丈夫だということを心配していた兄ふたりに伝えると、安堵の表情を浮かべた。


未だ動かないからだを無理やり動かし、その場に立とうとしたがふらついて倒れてしまう。

そんな私を支えたのはリムルだ。


『…っ、りむ……ん！？』


私が彼の名前を呼ぼうとすると、すぐに口元を押さえられ、私の耳元で事情を軽く話した。

サトル「今は怪盗のサトルって名乗ってるから、話し合わせてくれ」

私がその言葉に軽く頷くと、すぐにリムル……サトルは手を離してくれた。

ちらっと来てくれていた鬼人ふたりの顔をみると、目が合ってしまったようで、優しい笑みを浮かべてくれた。


サトル「傷はないみたいだな、体は動くか？」

『力、…入らない……』


私が途切れ途切れに伝えると、サトルは安心しろ。とでも言うように私の頭を撫でてくれた。


アスラン「サトル殿、A殿はゼノビア姫と共に我が宮殿で休ませます。」

サウザー「それで、大怪盗殿。大事な質問があるのだが、いいだろうか？」


サウザーがそう聞くと、サトルは焦ったように声をだし、忙しいからと言って、ベニマルとソウエイをつれて逃げるように去っていった。


置いていかれるの寂しいな…。

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