123話▽気に入った▽※ネタバレ注意【コリウスの夢】 ページ29
ルミナス「まったく、…ヴィオレのやつは……」
ルミナスはめんどくさそうに口にした。けどその瞳はじっとAを見てはなそうとしない。
ルミナス「本当に、不幸な娘じゃな」
ルミナスはそのままAに近付き、ヴィオレが触れていた頬を同じように包み込んだ。
彼女がAに触れると、傷の付いた肌や汚れが一気に綺麗になった。これは彼女の魔法のお陰だ。
回復されたこと、そして魔法を掛けていたグスタフが消えたことにより、彼女の意識はだんだんと戻ってくる。
『ん、………』
彼女がそっと目を開けると、目の前にはルミナスの顔がある。彼女はそのことにビックリしたような声を上げる。
『ぇ、へ？』
ルミナス「ふ、…初めましてじゃな。妾はルミナス・バレンタイン」
そのままルミナスは、Aに今回の事件について、そして自分が魔王であることなど、秘密を全て話す。
普段ならこのようなことはしないだろうが、きっとこうするのはAだからであろう。
ルミナス「この事はあの物には内密にしてもらえぬか？面倒事に巻き込まれるのは嫌での」
『…うん、わかった』
彼女が優しくルミナスに微笑む。
ルミナス「A、と言ったな」
『はい』
ルミナス「随分とかわいらしい顔をするではないか」
『え、…？あ、ありがとうございます…？』
ルミナスの言葉を疑問に思いながらも、敬語を外さず、魔王だということを忘れずにAは慎重に返事を返す。
ルミナス「本来ならばこのまま連れ去って城に閉じ込めておきたいものじゃが…あの物が面倒だしな……」
「仕方がない、A」
『は、はいっ』
「次に会うのはおそらく宴であろう。」
「妾はAを気に入った。次に会うときは、本気で奪いにいくからな」
そして彼女は倒れていたパウロを無理矢理起こし、ささっと会話を終わらせて反対方向に歩いていった。
『ルミナス、ありがとうっ』
ルミナス「これは貸し一つじゃ。覚えておれ」
124話▽三上悟……？▽※ネタバレ注意【コリウスの夢】→←122話▽すぐ迎えに来るね▽※ネタバレ注意【コリウスの夢】
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しらたま(プロフ) - すずさん» ありがとうございまーす！週末になったらあげますね〜！！ (4月25日 6時) (
レス) id: a300713acd (このIDを非表示/違反報告)
すず - 続き楽しみです。更新待ってます！！ (4月24日 21時) (レス) id: 1b00827d81 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - あざぁすっっっ！！😆💕✨個人的にヴィオレちゃんは好きだしルミナスにぶっ壊れた(？)愛情をもらいたいなぁ〜っと思って書いてました！！！😆⤴️💓 (4月19日 21時) (レス) @page29 id: a300713acd (このIDを非表示/違反報告)
すず - キャラの口調とかしっかりつかめていてすごいと思います！！ (4月19日 18時) (レス) id: 1b00827d81 (このIDを非表示/違反報告)
すず - ルミナスがイケメンすぎてヤバい。白玉さん本当にリスペクトです！！ (4月19日 18時) (レス) id: 1b00827d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま | 作成日時：2024年1月22日 19時
