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『Aへ
入隊おめでとう。
そして、二度も私を助けてくれてありがとう。
あまり覚えてないのだけれど、Aが私をおぶって一生懸命走ってくれていたような気がするんだ。
Aおかげで、私は今生きているよ。
怪我も順調に回復しているそうです。
実は、私も鬼殺隊の選別を通ったことになっているらしくって。
それでも、剣士にはなれなかった。
もう刀を握れない。
そんな我儘を、お館様は許して下さった。
これからは蝶屋敷という所で、薬学のことを学びながら生活することになったの。
たまに遊びに来てね。
でも、怪我はしないで。
Aが無事に鬼殺の道を進めるよう祈っています。
あ、今度一緒に甘味処に行こうね。
約束、覚えてるから。
千佳子より』
手紙を読み終わった瞬間、千佳子の笑顔が思い浮かんだ。微かに花の匂いが鼻を掠めて、じわりと視界が滲んでいく。
よし。
今度、その蝶屋敷という所に行ってみよう。
それから、甘味処で沢山お団子を食べよう。
手紙を閉じて座卓の引き出しの中にしまい、立ち上がる。
そして今度は、黒い生地にに藤色のボタンがついた隊服を手に取った。
少しドキドキしながら腕を通す。
「私、鬼殺隊になったんだ…」
隊服を見に纏い、ようやく鬼殺隊に入隊したという実感が湧く。
それと同時に、この隊服を着ることが出来ることをとても誇らしく思った。
杏寿郎は、初めて隊服を来た時何を思ったのだろうか。
同じ気持ちだったら嬉しい。
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みーた(プロフ) - 麗羽さん» 泣かないでぇ(´;ω;`) (2019年10月12日 21時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
麗羽(プロフ) - 普通に泣きました……( ;∀;) (2019年10月12日 13時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - みーたさん» ありがとうございます! (2019年10月12日 12時) (レス) id: 483e5f8c50 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - ちぃさん» 申し訳ございませんでした!すぐにルビをふってまいりますので少々お待ちください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - おさるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年9月29日 20時