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私達二人は、無事に七日目を迎えた。
今日が終われば、師匠とお母さんの元へ帰ることが出来る。
そして、鬼殺隊に入隊することが出来る。
そうしたらまた、杏寿郎と_____
「A」
「何?」
突然名前を呼ばれ、後ろにいる千佳子を振り返った。
彼女は何故か、複雑な表情をしている。
「私、この選別を生き残っても、もう剣を握れない」
「…そっか」
「え!?もっと驚いてよ!」
先程の表情は何処へやら、千佳子は再び騒がしくなった。
そんな彼女に、笑みを零しながら口を開く。
「私だって鬼は怖いもの。それなのに戦えだなんて、絶対に言えない。千佳子にそれを言える人はこの世にいないわ」
そう言ってから、私は千佳子の手を握った。
彼女の手は傷だらけで、少しだけ痛々しい。
師匠と稽古をしていた頃を思い出した。
「こんなに傷だらけになったんだから、もう充分。今日最後まで生きて、帰って、今度は一緒に甘味処にでも行こう」
「…A!ありがとう!」
がばっと抱きつかれて、少しだけよろめいた。
千佳子の背中に腕を回そうとする。
「あぁッ!!」
「千佳子!!!」
刹那、目の前が真っ赤に染まった。
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みーた(プロフ) - 麗羽さん» 泣かないでぇ(´;ω;`) (2019年10月12日 21時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
麗羽(プロフ) - 普通に泣きました……( ;∀;) (2019年10月12日 13時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - みーたさん» ありがとうございます! (2019年10月12日 12時) (レス) id: 483e5f8c50 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - ちぃさん» 申し訳ございませんでした!すぐにルビをふってまいりますので少々お待ちください! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - おさるさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年9月29日 20時