嘘２ ページ2
・
「ごめんってA。まさかそんなにショック受けるなんて思ってなかったの」
「別にショックなんて受けてないって…」
遠い目をしながら緑茶をすする。
やっぱり私なんかが轟くんを好きになるなんて、間違っていたみたいだ。
「ならいいんだけど…」
スッキリしない表情で私を見る美香に、「心配すんなって!!」と彼女の背中をバシバシと叩く。
「痛いって！あんた馬鹿力なんだから!!」
ようやくいつものような空気感に戻ったところで、2人で教室に戻ろうとした。
その時。
「おい、これ落としたぞ」
肩にガッシリとした手が乗る。
それに、聞き覚えのある声。
恐る恐る振り返ると、そこにはめでたい紅白頭をした轟くんが立っていた。
「美香、私の頬つねって」
「なんなら殴ってやってもいいけど」
そう言いながら真顔で私の頬をつねる…というか引きちぎろうとする美香。
「夢じゃない！」
赤くなった頬を手でおさえながら叫ぶ私を、轟くんが少し不審がるような瞳で見つめる。
待ってどうしようイケメンだやばい。
「早くハンカチ受けとんなさいよ」
「あ、そうだった！」
我に返って轟くんに向き直る。
「ありがとう轟くん！」
「あぁ」
彼は私がハンカチを受け取るとすぐにその場を立ち去った。
「美香ぁ、私幸せだっ！」
「あんたほんと単純」
その後、そのハンカチを永遠に洗わないと宣言すると、美香から軽蔑の眼差しで見られたのであった。
今の私には何も効かないけどね。
いわば、マリオ虹色状態のようなものだ。(語彙力)
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きよりん(プロフ) - れのさん» 成る程‥（笑）伝わりやすかったので成功です！返信ありがとうございました！ (2018年8月26日 1時) (
レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - きよりんさん» はい、そういう意味です！ちょうどいい例えがマリオの虹色状態だったので…（笑） (2018年8月25日 23時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - れのさん» 最強、無敵といった意味ですよね？面白かったです！ (2018年8月25日 22時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - きよりんさん» マリオネタ伝わったようで良かったです！コメントありがとうございます。 (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - マリオの虹色状態、すごい意味が伝わります（笑） (2018年8月25日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れの | 作成日時：2018年8月25日 16時
