[文スト]司書さんは図書館妻【中原中也】

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ポートマフィア五大幹部の１柱、中原中也は｡
太宰曰く、｢一生結婚なんて無理｣
芥川曰く、｢結婚など、足で纏いを作るようなことは致しませんでしょう｣と言う｡
双方、理由は違えど、結婚は無理と言う結論からは外れなかった｡

確かに、そうだろう。
中原中也は、根っからの仕事人間で、モテる割には女性に無頓着、暇さえあれば仕事を先に済ませたり、鍛錬に勤しんだり。
唯一心弾ませるものと言えば、自分好みの良い葡萄酒(ﾜｲﾝ)くらいなものだ。
そんな、【根っからの仕事人間で、天然タラシの酒好きが、結婚できるはずなどない】と、誰もが口を揃えていう。

だが、実際のところ、その予想は斜め上どころか、２７０度ほど違っている。

中原中也には、酒にも仕事にも取り替えようのない、最愛の妻がいる。
見た目と性格によらず、愛妻家でもある彼、中原中也は、１つ悩みを抱えている。

その悩みとは、【妻が家に帰ってこない】というものだ。
イヤ、別段妻と別居中と言う訳ではない。
ただ、妻が仕事場が好きすぎて、夕食を作ったら、スグに仕事場へ足を運ぶのだ。
中原中也は、日々｢どうすればずっといてくれるのやら……｣と悪戦苦闘している。

そんな、妻と夫のおかしな物語である。執筆状態：更新停止中