FBIと公安に愛される私 Part3 (ページ21)

今日:15 hit、昨日:122 hit、合計:253,893 hit

121 ページ21

〜A〜

安室｢そ、そうですよね！Aさんと沖矢さんは付き合っている設定。そういう事をするわけが……｣

｢分かってもらえて良かったです｣

いくら非常事態といえ、したくもないカミングアウトをしてしまった

安室｢経験がないという事は……キスも…初めて、ですか？｣

｢いえ…昴さんと……｣

やっぱりおかしいだろうか

二十歳で男性経験がないというものは

初体験とかは学生の頃に済ませるものだとは……わかって…はいるけど、相手いなし

そういえば高校･大学時代の友達は、そういうのをよく話していた

内容が内容なだけに理解出来ない事もたくさんあって、今でもあまりよく理解は出来ていない

私が混ざるにはまだ早いのは確か

安室｢Aさん。知らなかったといえ失礼をしました。僕はどうも貴女の事になると冷静さを失うみたいです｣

安室さんのような人でもそんな事あるんだ

私のどこにそんな惚れる要素があるんだろ

安室｢偽の恋人役。僕じゃダメですか？｣

｢だって…昴さんと住んでるから……｣

安室｢なら僕の家に来ればいい｣

すごく真面目な顔で提案された

断りづらい……

ここで安室さんに乗り換えてしまうとお父さんに嘘がバレてしまいそうで怖い

悩んでいると、戻るのが遅い私を心配した昴さんがノックもなしにドアを開けた

ベッドの上とはいえ座ってて良かった

安室さんに押し倒されてる場面じゃなくて本当に良かった

昴｢何をしていたんですか｣

そんな安心が無駄だと思わせるほど昴さんの声は低く、かなり怒っていた

安室｢Aさんの恋人役を僕にしませんか、と提案していたんですよ｣

何で言っちゃうんだろ

嘘つけない性分なのかな？

昴｢私が、Aさんの恋人なので結構です｣

私の腕を掴む力が強い

うん、痛い

昴｢行きましょうか｣

昴さんが私を連れて行こうとすると、反対の腕を安室さんに掴まれた

双方共に離す気配はない

昴｢離してもらえますか？｣

安室｢僕はAさんと話しがあるんです｣

昴｢私もAさんと話しがしたいんですが｣

い…嫌だ

この2人と、1対1で話しなんかしたくない

かといってこのままも困る

｢そ、そういえば！通り魔ってどうなったんですかね｣

昴/安室『それ今関係ないですよね？』

｢は……はい｣

うう〜怖いよ

私の心情も察してよ

神様

私なにか悪い事しましたか？

真っ当に生きてただけなのに