FBIと公安に愛される私 Part3

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〜赤井〜



今日はAがサッカー教室の日だったな



ネットで検索してみると、『イケメンサッカー選手』と呼ばれる赤木英雄や比護隆佑も参加していた



Aに限ってこの連中と間違いがあるわけがないが……






どうにも気になる




Aからの連絡もない


自分がこんなにも女々しい奴だとは思わなかった


Aが絡むだけで冷静(まとも)な判断が鈍る



ジェイムズ｢赤井くん？考え事かね」


赤井｢ええ……いえ」


ジョディ｢まぁ無理もないわよ。連中の仲間がツインタワービルの建設に関わっているかもしれないんだもん。しかも、その完成されたビルに矢河家の人間が招待されてるのよね」


キャメル｢それってAさんも…」


ジェイムズ｢当然彼女も行くだろうな」


俺の心配は今日だけでなく、その先にもあった



黒の組織の仲間が誰かなんてまだ把握出来ていない


そんなところにAを行かせるわけにはいかないが……




矢河氏に全てを話せば世界を巻き込んでも脅威(てき)は排除するだろう



FBI(こちら)としてもそれは避けたい


無関係の人間を死なせてしまうわけにはいからないからな


キャメル｢でも意外ですね。赤井さんが女性に入れ込むなんて」


赤井｢そうだな……」





『昴さん』




純粋無垢な笑顔はいつだって俺に向けられた




手を伸ばせば届く距離にいた





そんなAが素性を隠していたのは、ただの岡峰Aとして接して欲しかったからだ



父親は関係ない


ずっと矢河雄司の娘として周りの大人にどんな目で見られてきたか


自意識過剰(人間不信)になってもおかしくはない



Aだけは守らなければ




あの執事(おとこ)よりも俺のほうがAを……




バカみたいな嫉妬をしていると、その執事(おとこ)からメッセージが届いた



これは……



ジェイムズ｢ん？どうしたんだね赤井くん」


赤井｢すみませんが俺はこれで失礼します」


Aの奴いい度胸だな




彼氏(おれ)がいる身で男だけと仲良くなるとは


望み通り手厚い嫉妬で出迎えてやる



帰ったら、たっぷりと言い訳させてやろう









･







ーその頃のAさんー



｢((ﾌﾞﾙﾂ」


拓真｢どうされました？」


｢急に寒気が…」


拓真｢それは大変ですね。バカは風邪引かないとは迷信だったのか……」


｢ちょっと拓真？どういう意味かな？」


拓真｢そのままの意味ですが」

102ー11人目のストライカー編終了ー→

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