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〜A〜



「ねぇお父さん。私に言うことない?」


遊園地での貴重な意見を元に、開園までの残り少ない時間で改良すると関係者は張り切っている


私は一度実家に戻り、使用人のことをお父さんに問い詰める


笑顔で聞こえないフリするお父さんにはイラっとした


「使用人!入れ替わってるんだよね?」


雄司「そうだったかな?」


記憶のない私に、そうだと断言することは出来ない


リリックさんの言葉が嘘だとも思えない


雄司「そこまで疑うなら聞いてみるといいんじゃないかな。彼らに」


聞いたってどうせ、口裏を合わせているに決まってる



そうまでして隠したい私の秘密(記憶)



一体何があるっていうの


雄司「話しは以上かな?夕飯、食べていくだろ?」


「いかない。帰る」


雄司「そうか。拓真に送らせよう」


「大丈夫」


雄司「迎えが来るのか。それなら安心だが。まさかあの2人……?」


「そんなわけないでしょ。1人で帰るの」


雄司「ちょ、ちょっと待て。歳頃の娘を1人で出歩かせるわけにはいかない」


「来るときも1人だったし大丈夫だよ。そんな心配しなくても」


雄司「するだろ普通。ふぅ……拓真は嫌か?」


「私は私の記憶(こと)を教えてくれない人を信用するほど、優しい世界で生きてない」


軽く目を見開いて驚くお父さんは、それでも何も語ろうとしない


どれだけ粘ろうと時間だけが過ぎていくのであれば虚しいだけ












Aが部屋を出たあと、デスクの上のベルを手に取り鳴らすと、10秒もしないうちに拓真が来た


雄司「Aが帰る。バレないよう見守ってこい」


結局こうなるのだ


Aが拓真の送りを断れば



主である雄司の命令には従うが、バレないようにが面倒である


Aだけではなく周りの目も気にしなければならないからだ



女の後をつける男


はたから見れば完全なストーカー


脅迫めいた笑顔を前に、他の案で妥協させることはまず不可能


こんなにもたった1人の娘を愛しているのに、なぜ嫌われたままでいいなんて思っていたのか


拓真がAの護衛に向かい、タイミングを狙ったかのようにリリックが入ってきた


雄司「お前だろ。Aに余計なことを言ったのは」


新しい使用人にはAに何を聞かれても、事前に渡したテキストの内容を答えるように指示をしている


拓真もまた、あの日に関わった者として口を噤む



そうなると必然的にリリックが言ったことになる

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設定タグ:赤井秀一 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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まゆ(プロフ) - コメントありがとうございます!ネタが思いついたときにしか更新してないので、時間かかってしまいますが、こうして待ってくれてる読者様がいてくれると頑張れます!! (7月23日 22時) (レス) id: c462f277ab (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ面白かったです。続きが楽しみで仕方ありません。余力がある時に続きを書いていってくださると読者としてとても嬉しく思います。頑張って下さい。 (7月23日 22時) (レス) @page30 id: 3d2eda965f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2022年12月28日 0時

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