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〜A〜



「は?海外出張?」


拓真「あぁ。それで、最低限の商品だけは作ってくれると有難いんだが」


「売上が上がるとアンタの給料も上がるんだ?」


拓真「……ふっ」


上がるのか


お父さん、拓真に甘すぎない?


自分がいない間の代わりにを務めてくれるから、気持ちは分からなくないんだけど


拓真「お前。辛くないか」


「工房のこと?子供じゃないんだし貰った物に文句は言わないよ」


拓真「お前が気にしてないならいいさ。じゃ、ちゃんと作っとけよ」


「ちょっと!作るとは言ってないけど!?」


拓真「作るよ、お前は」


「アンタに私の何が分かるのさ」


拓真「だって、お友達が待ってるのに先延ばしになんてしないだろ?」


私の心を見透かしたような発言


ちょっと腹立ったから思い切り背中を叩いた


確かに私はお父さんではなく、友達のためになら頑張れる


なんか手の平で踊らされてるみたいだ


拓真「あ、それとお前さ。あんま1人で出歩くなよ。危機管理能力ないんだから」


「それぐらいあるよ!!」


拓真「どうだか」


帰っていく拓真の背中を見つめながら呼び止めようと口を開いたけど、すぐに閉じた


何を聞いてもロクな答えは返ってこない


もしかしたら拓真なら、ザハールさんが黒の組織と関係していると知っているかもしれない


私が知ったと知れば、今よりもっと過保護になって、もっと危険な守り方をするかもしれない



それだけは嫌だ



お試しでガラスペンを渡した人達からは好評価


中でも一番はお父さん


娘だからなのか、やる気にさせたいのか、饒舌だった


それは拓真が録音したのを聞いた



余計なことは考えずに作ることだけに集中しよう



どうせ私はお母さんのようにはなれない


ならば、私に出来る精一杯を頑張るしかない


「リリックさんからだ」


メッセージには一言だけ、拓真は火が怖いと



約束の、拓真の過去を知るヒント




どうしよう。めちゃくちゃタバコ吸ってるんだけど


多いときには1日1箱


マッチみたいな小さな火は論外ってこと?

それとも慣れるために吸っていた?


これは大きな進展ではないだろうか



拓真は何かの事件の被害者で火が怖いとくれば、火事しかない


ここまで絞れたら、自分で探せる



優先するのはガラス細工作りで、調べるのは後でもいい


忘れるといけないから、ニュースを検索して一旦画面を閉じた


これなら絶対に忘れることはない

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設定タグ:赤井秀一 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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まゆ(プロフ) - コメントありがとうございます!ネタが思いついたときにしか更新してないので、時間かかってしまいますが、こうして待ってくれてる読者様がいてくれると頑張れます!! (7月23日 22時) (レス) id: c462f277ab (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ面白かったです。続きが楽しみで仕方ありません。余力がある時に続きを書いていってくださると読者としてとても嬉しく思います。頑張って下さい。 (7月23日 22時) (レス) @page30 id: 3d2eda965f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2022年12月28日 0時

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