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〜sideなし〜
数分後、血相を変えて走ってきた支配人にAが状況の説明をすると、彼の頭を無理やり下げさせ謝り倒す
Aに対して
｢謝るのは私じゃなくて彼女にですよね｣
受付｢かの、じょ……？｣
首を傾げ疑問に思う彼に分かるように世良に向き合い
｢女性ですよね？｣
と、聞いた
初めてではないだろうか
初対面で世良を女だと見抜いたのは
失態を重ねる彼らは生きた心地がしないだろう
世良の男らしい恰好や一人称なら、男と間違うのは無理はないが、人を見るのが仕事のホテル業界の人間ではあってはならない間違い
本人もよく間違えられるからと、そこは全くもって、全然気にしてない
問題視してるのは彼の対応のみ
当初、世良が泊まるはず部屋を事情を話し空けてもらい、もちろん料金はタダ
次回の宿泊用に割引クーポンまでくれた
ただ、世良はもうこのホテルに泊まるつもりはない
Aがいなければ非を認めないような従業員を雇うホテルに泊まりたいと思う人はいない
嫌味のように他のホテルを探すと言ってホテルを出た
｢このホテルならここから近いし多分、空いてると思うよ｣
世良｢何から何までありがとな。助かったよ｣
｢ううん。気にしないで。じゃあね｣
可愛い人だなぁ、と、世良は思った
見た目もそうであるが、特に笑顔が
あの笑顔にやられる男は少なくない
それ故に勘違いする輩も出てくる
世良は、自分が側にいたら守れるのにと、会ったばかりのAの身を案じていた
メアリー｢どうした真純｣
世良｢ごめんママ。別のホテルに行くことになった｣
ママと呼ばれた少女は、世良が妙にご機嫌であることに気付いた
世良｢僕さ。いずれはママみたいに胸がボンって出る女らしい体になるけど、中身はあの人みたいになりたいって思う｣
困っている人を助けるのは当たり前、みたいなAは、目標とすべき大人の姿
人は、自分で思うよりも自分本位で自分だけが可愛い
困っている赤の他人に手を差し伸べられる勇気ある人のほうが圧倒的に少ない
Aはあんなにも華奢で、強くはないだろうに、それでも世良のために一歩を踏み出してくれた
Aは尊敬するに値する立派な大人
世良｢またどっかで会えたら、そんときは僕が助けてあげたいな｣
そして2人が再会するのは世良が帝丹高校に編入して、毛利探偵事務所で立て篭り事件が発生した後だった
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まゆ(プロフ) - コメントありがとうございます！ネタが思いついたときにしか更新してないので、時間かかってしまいますが、こうして待ってくれてる読者様がいてくれると頑張れます！！ (7月23日 22時) (
レス) id: c462f277ab (このIDを非表示/違反報告)
礼 - めっちゃ面白かったです。続きが楽しみで仕方ありません。余力がある時に続きを書いていってくださると読者としてとても嬉しく思います。頑張って下さい。 (7月23日 22時) (レス) @page30 id: 3d2eda965f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2022年12月28日 0時
