つまらない─3 ページ24
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奪われた財布から個人情報が流出していった。
免許証やクレジットカードを俺と見比べながら、「本名なんだ」なんて思ってもないことでゲラゲラ笑っていやがって。
地面にそれらをばら蒔かれたって動じなかったけれど。
……名刺を取り出された瞬間だった。
「お前、バーでしのいでんのか？」
その一言で、腹は決まった。
既に、自然と体が動いていたんだ。
腕を掴んでいた背後の二人に、足を軽く上げて蹴り入れる。
回転の要領で立ち上がり、腰を庇いながらもその他四人に拳を数発下した。
「っ……てぇ」
さっきまでイキがっていた奴らはいつの間にか倒れていて、目が合うと怯えたように震えた。
形勢逆転ってやつか？
物色された財布の中身を拾い上げるが、いっこうに鍵が見つからなかった。
「鍵どこやった」
睨み付ければ、おずおずと後退りする男ら。
首振ったってな、分かってんだよ。
「……お前が、失くしたんじゃ」
ああ？
答えた男の肩を靴で押さえつけ、顔を近づける。
いつになく不機嫌オーラ全開にしたら、予想だにしなかった低い声が出て自分でも驚いた。
「もっかい言ってみろ」
「お、俺です！……こ、これっ」
先輩なのに後輩に敬語なんて、随分と敬ってくれんだな笑。
「……さんきゅ」
丁度有岡くんが戻ってきたので、目配せして状況を伝えた。
振り返ればまたもや後退る。
なんだか悲しくなってきたよ？
怖がるなら始めからやらなければいいのに。
あ、でもあの中に主犯になるような奴いなかったよな？
……誰かに指示されて？
んな訳。
丁度よく有岡くんの姿が見えたからって、そんな野暮なこと考えてはいけない気がした。
ar「喧嘩でもした？」
「いや。あいつらが急に襲ってきたんだよ」
ar「……高木を？笑」
「馬鹿だと思うならあいつらに聞いて」
ごめんって。
俺から鍵を受け取り、「仕事に戻っていいよ」と笑った。
……これから一週間はネコになりたくないなぁ。
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柊(プロフ) - (名前)おかかおにぎりさん» すみません。出来ません。 (2021年3月7日 0時) (
レス) id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)おかかおにぎり(プロフ) - パスワード知りたいです (2021年3月6日 17時) (レス) id: 553748be50 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» はい！お願いします (2019年8月11日 0時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 分かりました。できるの楽しみに待ってますね！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: ee98d10428 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます！この裏は作っている状態ではありますが、未だ納得のいっていない状態ですので、このお話が完結したら続きとして書いていこうと思っています。なのでパスをお教えできません。すみません！ 今後も楽しんで読んでいただけたらと思います！ (2019年8月5日 7時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2019年6月23日 14時
