シャンディガフ─4 ページ30
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yt「いやー怖かったね」
緊張感から解放された俺らは一先ず席に着いた。
「怖いとかそういう次元じゃないから」
yt「まさかシャンディガフのカクテル言葉を知っているとはねぇ……」
「侮れねぇな」
yt「どうしよっか。高木くんがここで働いてるってこと伝えたら終わるよね」
高木くんも、僕もさ。
裕翔があまりに快活だから、それが逆に弱さを見せつけられたような気がして。
関わるべきじゃなかったんじゃないかって、今でも時々考え直す。
でも離れることを、彼は許してくれないんだ。
yt「あ、そうだ」
皆さん、助けてほしいです。
裕翔が呼び掛けたのは、常連のお客さんにだった。
俺らがコソコソ話しているのに聞き耳を立てていたのには気づいていたから、少しでも情報が欲しい俺らとしてはいい機会だった。
「伊野尾慧、だろ?初めて聞いたよな、そんな奴」
「あー……。でも日下杜組の奴なんだろう?兄ちゃん交流あるなら俺らが教えて欲しいくらいだよ」
yt「確かに……高木くん、日下杜組に目をつけられるようなことした?」
「え、いきなり?」
身に覚えがないと言えば嘘になる。
だが集団リンチをされたり追われたりするような事を措かした覚えは丸っきりなかった。
「……ないけど」
yt「とにかく、伊野尾慧について調べてみるよ」
「あぁ、うん」
裕翔が立ち去った後、一人考えていた。
どこかで聞いた名前だ。でもそれが思い出せない。
どこで。……どこで関係したんだよ俺!
「……そういえば、彼奴見たことあるわ」
「え!?それほんと!?」
お客さんに、思わず前のめりになって聞いた。
目撃者がいるなら、なにか新たに分かるかもしれない。
「あ、あぁ。落ち着けよ。其奴を見たのは数日前だったよ」
「そんな最近に?」
「その日見たときは女だと思ってたから、思い出すのに時間かかったけど」
「んま、綺麗な顔してたからな」
常連のお客さん達がこぞって話に食いついていく。
ちょちょっ。俺の入る隙間がないんだけど!
「一人だった?」
「いや、男と一緒だったぞ。彼奴より背が高かったかな」
「その男の特徴とか」
「待てよ……。んあー、金髪だったぜ。細身で、彼奴が腕に巻きついてくるのを必死に剥がそうとしてた」
「仲良さそうだな」
……それって、さ。
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もしかしなくても薮くんじゃん!
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柊(プロフ) - (名前)おかかおにぎりさん» すみません。出来ません。 (2021年3月7日 0時) (レス) id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)おかかおにぎり(プロフ) - パスワード知りたいです (2021年3月6日 17時) (レス) id: 553748be50 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» はい!お願いします (2019年8月11日 0時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - 分かりました。できるの楽しみに待ってますね! (2019年8月11日 0時) (レス) id: ee98d10428 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます!この裏は作っている状態ではありますが、未だ納得のいっていない状態ですので、このお話が完結したら続きとして書いていこうと思っています。なのでパスをお教えできません。すみません! 今後も楽しんで読んでいただけたらと思います! (2019年8月5日 7時) (レス) id: 4345af9d4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作成日時:2019年6月23日 14時