婚姻届を書いてください!!【太宰治】

8話 ページ10

『嗚呼、言い忘れてた！
何で此処までするのか少しだけ
教えてあげるよ。


夫婦はお互い信用すべきだからね！』




少しでも信頼して頂けると嬉しいなぁ……



やっぱり昔に戻りたいね。




『じゃ、また連絡するね！
愛してますよ太宰さん!!!!』
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太宰side


連絡するね、って言われても
連絡先知らないんだけどなぁ…………

でも彼女は代理人(エージェント)だからね、




一応携帯を確認してみる。

彼女の事だから、
私の嫁、とかで名前登録してそうだなぁ……





そんなこと無かった。
え、恥ずかしい。


私だけ彼女の事意識してるみたいじゃないか。


というか、あんな美人さんに求婚されて
嫌な訳無いよね……

素性分からないし、OKするのも変な話だし
私みたいなイケメンが軽い男と思われたら
困っちゃうし!!!

実際何処まで本気なのか分からないからね。





おっと、見つけた。
私が知らないアドレス。

登録名は"天久"







天久、って姐さんのよく使う偽名じゃないか。

偶然？でも天久なんて名字は有名でないよね。




そもそもこれは彼女の本名なのかな？



違う筈だ。じゃあ偽名？
偶然姐さんの同じの？

それも可笑しい話だよね。


よし、姐さんに電話しよう。








「もしもし姉さん？」

「久しいのう、私に用があるのかえ？
裏切り者よ。」


うわぁ、私嫌われてるなぁ。

「姐さんのよく使う"天久"って偽名、
誰が知ってます？」


「中也とお主、



……………………あとお主の妹だけじゃの」


妹、か。


「後はあの世にいる拷問相手だけじゃ」

中也は無いな。
あの中也が女装して、ポートマフィアの敵対組織に入り、私に求婚なんてする理由が無いね。



そして絶対演技下手だから
私なら分かる筈だよね！


「特務課の、"天久"っていう人知ってます？」


「知らぬのう、私の知る限り
そんな名字の奴は居らぬ。」

ポートマフィアの情報にすら無いんだ。

彼女は何者？



「ただ1人だけ名前の分からない奴が
特務課に居たのは覚えとるぞ」


へぇ、ポートマフィアにも
分からないことあるんだ。


真逆、

「どんな人？」

「金髪で和風の軍服を来てる女じゃ」




「詳しくは鴎外さんに聞くと良いぞ。
嗚呼、お主の妹の事もな」


詳しく、って………………





妹は数年前に死にましたよね？

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