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27話 ページ29

「お仕事中ごめんね、一寸いいかな?」

「いいですよ」

そりゃそうだよね!上司だもん。

「まず余談なんだけど、
安吾くん、書類捌くスピード遅いよね」

これは見逃せないや。遅すぎる!!
探偵社で言えば
国木田くんの書類の2倍の量を
10分の1の時間で終わらせる位
してくれないと困るよ!?


「申し訳ございません。
唯1つ言わせて頂きますと、
全ての人間が貴方の様な
賢明な人間では無いんですよ…………」

成程、つまり貴方は愚かだと?


「それにしても遅すぎるよ。
まぁ、そんな事どうでもいいか」

貴方がどうなったって、私の責任ではないし?


「で、本題とは……」

えっとね、

「ごめんね、安吾くん。」

その瞬間、
安吾くんの顔が青ざめた

それもそうか、だって、
特務課内で私は無情な事で有名だもんね。


恐れられている上司に謝らせた。


普通焦るよね。
まぁ、そうなる事は薄々分かってたけど!


「何が、でしょうか…………」

分かるわけないよね。

「ねぇ、探偵社の乱歩君と社長が
開業する前、何をしていたか知ってる?」

社長が用心棒をしてた頃より後の事。

「開業の準備……でしょうか。
確か二人でペアを組んで様々な
事件を解決してらっしゃってたような……」

流石、勤勉な安吾くんは知ってるんだ。

「実はその頃ね、私も少しだけ
一緒に行動していたんだ。
乱歩君の事少し知っていたからね」


色々な噂が飛び回っていたもん!!
気になっちゃうよね。
だって、私が異能力を使わない状態で
私と同じ位の推理力がある人間だよ?

異能力さえ無ければ
乱歩君と私の思考力は互角。

そんな相手滅多に居ないから楽しかったなぁ。


「何が言いたいんです?」


何って、






「織田作の事止められなくてごめんね」

そう言った瞬間、安吾くんは顔を歪ませた

「その事はもういいんです」

「私も乱歩君もどうなるか知ってた。
でも止められなかった。
太宰さんと貴方の友人って事も分かってた。
本当にごめんなさい」


こんな後悔を背負いながら
太宰さんと一緒にいるのは辛いんだ。

だからせめて誰かに伝えて荷を軽くしたかった





「この事、太宰さんに言うべきかな?
太宰さんの友人として答えてよ。」



「僕は……………………」

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ゆーき(プロフ) - りんさん» またコメントして下さり本当にありがとうございます!!また思い付き次第書いていきたいと思います◎ (2020年1月20日 16時) (レス) id: e9e078458b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき(プロフ) - 雑草と花さん» ありがとうございます!ごちゃごちゃした話だったので面白かったか不安で……面白いと言って貰えてとても嬉しいです!! (2020年1月20日 16時) (レス) id: e9e078458b (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます (2020年1月20日 8時) (レス) id: f011f41edf (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです (2020年1月20日 6時) (レス) id: 157490c8f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき(プロフ) - しーぶりーずさん» コメントありがとうございます!!私も「天久鷹央の推理カルテ」好きなんです!良く考えれば兄弟という点でも、キメラの話と同じですね……!全く気付いていませんでした笑笑頑張って更新していきますね〜!! (2020年1月2日 15時) (レス) id: e9e078458b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆーき | 作成日時:2019年12月20日 19時

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