鏡が六十二枚 ページ27
ケ「見ない顔だね…あ、オレは3年のハーツラビュル寮、ケイト・ダイヤモンドくんでーす！
ケイトくんって呼んでね。けーくんでもいいよ☆よろよろ〜」
ﾘﾘ「わしはリリア・ヴァンルージュ。ディアソムニアの3年じゃ。
ところで、お主はここで何を？」
私「…マジフトについて、再度調べ物を」
このくらいなら答えてもいいよね。
というか、やっぱりこの二人とは合わない。
だって陽キャだもの()
ケ「へー、偉いじゃん！！ねねね、お近付きの印に写メ撮ろーよ！」
私「いえ結構です失礼します」
ケ「めっちゃ早口だね？？」
冗談じゃない。
写真なんて一生撮られたくないわ。
しかも確かダイヤ先輩ってマジカメ？とかいうSNS依存症でしょ？？(言い方)
絶対あげられんじゃん。嫌だよ。
こんなところでおちおち調べ物なんて出来ない、と荷物をまとめて出て行こうとすると、リリア先輩の静かな声が響く。
リ「…お主…職員寮生か？」
私「ッ…」
ケ「え？職員寮？」
リ「ああ、お主のマジカルペンが見慣れぬ色をしておってな。
そしたら職員寮くらいしか思いつかんじゃろ」
にこにこと恐ろしいことを言うリリア先輩。
なんでわかるんだよ。
だめだ、早くどっか行こう。
私「僕がどこの寮生だろうと、先輩方には関係ないでしょう？
申し訳ありませんが、これで失礼します」
ケ「っえ、まって！マジフトだったらオレ達と練習しない？」
私「いえ、失礼しますって…！」
ﾘﾘ「…わしらが監督生とよく接しているからか？」
ドクン、と心臓が高鳴る。
なんでこう図星をどんどん突いてくるんだろう。性格悪いな。
ﾘﾘ「お主が監督生を快く思っていないことはすぐにわかった。じゃが…」
私「…すみません、急いでいますので。
本当に失礼します」
もはや何度目かもわからない失礼しますを言い、図書室から飛び出す。
はぁ、最悪だ。
やっぱボブと一緒に行けばよかった。
まぁマジフトについて大方のことはわかったからよしとするか…。
私は重いため息を吐いて一歩を踏み出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茨の谷の第2王子(ヲタク兼中二病(10歳)兼不良)←おい王子 - ヴィラン最高やんあと東方はガチで神 (2022年10月17日 22時) (
レス) @page35 id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - 雨の夜さん» ありがとうございます！！！頑張ります！！ (2021年4月10日 20時) (レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)
雨の夜 - 夢主ちゃんもぶいさんも頑張ってください！！！ (2021年4月10日 18時) (レス) id: 1e59db50fb (このIDを非表示/違反報告)
ぶぃ、さいん(プロフ) - 雨の夜さん» 悪役(ヴィラン)という言葉を嫌う夢主ちゃんの歌う『ヴィラン』…もうなんか色々最高ですね() リリア先輩ですね！ヴァンルージュって長いので← サバナクロー寮がこの世から消えそうですね…← (2021年4月10日 13時) (レス) id: ecdadf7d60 (このIDを非表示/違反報告)
雨の夜 - 夢主ちゃんで『ヴィラン』…最高かよ(真顔)← ヴァン先輩…リリア先輩のことかな？？ｱｯ、ラギー先輩、、、いや、サバナクロー寮の皆さま…御愁傷様です。 (2021年4月10日 12時) (レス) id: 1e59db50fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶぃ、さいん | 作成日時：2021年3月27日 13時
