【ブラッククローバー】 さぁ、取り引きを始めよう。

対価 その21 ページ22

Aside

A「さっき言ってないから今言うけど、止められるもんなら止めてみな!!」


私は1枚の金貨を取り出す。


向こうは何をするか分からないようだから好都合さね。


A「“対価魔法 浮遊潜ﾌﾕｳｾﾝ ”」


私の手の中にあった金貨が消える。


アスタ「！？！」


そして私も“姿”が消える。


金貨1枚だから短時間しか出来ないけど、自分の存在と気配を消した。これで自由自在に空も飛べるしどこへだって行ける。


単なる逃走用のやつだけどこういう時便利だよねぇ〜。


さ、ブラックマーケットに行こu「そこだぁぁぁ！！！！」


ドガァァァン！！！！


A「ｶﾊｯ！」


な、に。


何が今、起こったの………。


まさか捕えられた………!?


そんな馬鹿な、気配も消したのに………！


A「イ…タイは〜。全…く、痛いの…いや…な、のに………！」


うえ。口の中が血の味でいっぱいだ。


気持ち悪ぃ。


バネッサ「ちょ、今の何事！？」

ラック「なになに、敵襲？やったね！！」

マグナ「喜んでんじゃねぇよ！！」


ああもう、他の人も来ちゃったじゃん。


バネッサ「え!?アンタ大丈夫！？」


下着姿の女性が血を吐いてる私を見て声をかけてきた。


あぁ、まだ気持ち悪い………


A「別に……大、丈夫です…よ…」

ノエル「こら馬鹿スタ!!!!アンタ自分がなにやったか分かってんの！？」

アスタ「いや俺ぇぇぇ！？！そっちが逃げようとしてたんだよ！！」

ノエル「は？逃げる？？」

A「そうだよ……ノエルさん。ちと失敗しちゃったけどね…」

ヤミ「馬鹿だろお前も。アスタは気配消したって位置がわかんだよ」


なにそれ、魔法が使えない変わりに授かった才能？？


いいなぁ、私もそんな才能欲しいよ。


A「痛た。あの、来る前に食らった傷もまだ癒えてないですよ。ここ回復魔道士とかいません？？今死にそうなくらいヤバいんで」

ヤミ「残念だがそんな奴この団にはいねぇんだよ」

A「は!?回復魔道士がいないって、えじゃあ今までどうしてたんですか!?」

ヤミ「自力で治すかオーヴェンのおっさんとこだな」

A「マジか……………
動きたくないんで自力で治します」


私は再び懐から金貨を取り出した。


チャーミー「ら!?それは金貨!!いいな、それさえあれば美味しいご飯たくさん食べられる………!!」


横から熱い視線がきてるけど無視しとこ。


A「“対価魔法 癒漠ﾕﾊﾞｸ”」


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