【ブラッククローバー】 さぁ、取り引きを始めよう。

対価 その20 ページ21

Aside

A「ﾊｧﾊｧや、やっと出れた 」


なんだよこのアジト！


１回来た道が別の所に変わってたんだけど。


おばけでもいんのここ!?


A「ブラックマーケットにでも行こ」


まさか地形ごと変化するなんてないよね………。


あぁやめた。考えてたらキリがない！


アスタ「うぉぉおぉおぉ!!!!」


A「ん？なんだあの子。めっちゃ腹筋してるじゃん」


名前は知らないけどあの子筋肉ヤバいね。


腹筋バリバリ割れてるじゃん!?


え、なのにまだ鍛えてるの？いつかヤミ・スケヒロ超えるでしょ絶対………。


A「元気だよねホント」


アスタ「あ？お前起きてたのか」


A「(聞こえてたのか)………どうも」



辺りはもう真っ暗だもんな。こんなとこフラつくと目に止まるか。


A「なんでそんな鍛えてるのキミ。魔法が肉体系のやつなの？」


アスタ「俺魔力ないから魔法使えねぇんだ」


……………は？


魔力が、無い！？


なのに魔法騎士団入れたんだ


ハハ、やっぱし凄いや誰もかも。


A「でもグリモワール持ってるよね？？」

アスタ「でも剣しか出てこないぞ」

A「それで今まで戦ってたなんて、凄いね！尊敬するよ」

アスタ「…嘘だろ、それ」

A「え？」


なんで、バレたんだろ。


凄い普通な感じで言ったのに。まさかこの子人の声とかに敏感？？


いやそんな訳ないか。


A「嘘じゃないよ、ホントに凄いと思ってる！」

アスタ「なんかお前、昼会った時と違うよな。昼が素のやつだろ」

A「……………どうせこれから世話なるからいいけど。別に私は仲間になろうなんざ考えてないよ」


あの男が勝手に決めただけだけど、そこは勘違いしてほしくないねェ。


A「隙があれば逃げるだけさね。ま、その時までは世話になるけど！」

アスタ「ふーん。そっか、じゃあ逃げねぇように俺が見張っとくは！！」


いやだから、は？？


本気で言ってんの？？今日会ったばかりの奴を見張る？？？


頭可笑しいでしょ、笑えないねぇ。


A「見張りたければ見張ればいいけどさぁ、私は捕まらないよ」

アスタ「言い切るのかよ」

A「当たり前でしょ。私の魔法は最弱だけど万能なんでね」


他人にすがって生きてきた私の底力、舐めないで欲しいね！


A「てことで、じゃあ私は行くよ」


私がグリモワールを出すと同時に彼もグリモワールを開く。


黒く澱んでるグリモワールなんて初めてみた。


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