対価 その23 ページ24
Aside
私は“王家”についてあまり知らない。
王家の人間の筈なのに、王家の事なんて知らない。
知っているのは、私が8歳の時に王家は滅び母さんは死んだということだけ。
それも全て原因不明。
敵襲なのかはたまた事故なのか、どちらにしろ明らかにならないあの日を、人は気味悪がっている。
王家が滅んだあの日、堕落の一族が闇に葬られた日。
そして英雄、魔法帝メルシーが死んだ日。
15歳の頃、必死に真相を知ろうと私は街に聞き込みをしたことがある。
けれど人は口を揃えて知らないと言った。
ユリウスすらも口を固く閉じ、王家について何も語ろうとしない。
16歳になった時も、
─────────────────
A『ねぇユリウス!!いい加減教えてよ！！』
ユリウス『残念だけど僕は何も知らないんだA』
A『嘘つけ、この前あらかさまに目を逸らしたじゃん!!』
ユリウス『……………知らない』
A『おい』
────────────────
ノエル「なんでそんな目に」
A「誰も知らない。いや、知ってるけど答えようとしないんだよ」
何かを隠すように、皆がみな答えない。
知ろうとして何が悪いんだろね。
私は自分の一族を知りたい、つまり家族を知りたいということなのに。
A「そういえば団長さん、さっき王家に関わってたって。あれどういうことです？？」
ヤミ「俺がまだ魔法騎士団に入りたての頃、王家の護衛という任務をしたんだ。護衛つっても馬車に乗った王家を外から守るんだけどな」
バネッサ「へぇー！なんかそれ、騎士みたいですね！」
アスタ「いや魔法騎士団って騎士ッスよバネッサ姉さん!!」
ヤミ「まぁなんだ、王家は人の目についちゃいけなかったんだよ」
人目についちゃ、いけない？
母さんは魔法帝として国民の前にたくさん出ていたと聞いた。
なのに王家はダメだなんて
矛盾してんじゃないかい
ヤミ「だが王家の人間だった先代魔法帝は身近に感じてもらおうと人前に出てたんだ。しかし本来なら王家は人前に出てはいけない。王家を国民は見てはいけなかった」
ノエル「みてはいけない？何か隠してたの」
ヤミ「知るか。言っとくけど俺はこれ以上何にも知らねぇからね。知りたきゃユリウスの旦那に聞け」
A「あの人が素直に教えると思いますか？？ 」
ヤミ「絶対ないな」
A「でしょ」
あれなんか知りたい情報どころか疑問ばかり積もった気がするんですけど。
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闘乱雪(プロフ) - 感動しました！涙脆い私だけなんでしょうか？凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (
レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます！初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか？そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パパゴラス3世 | 作成日時：2018年12月29日 20時
