対価 その14(改) ページ15
Aside
ユリウス・ノヴァクロノ、昔私に魔法騎士団へ入らなかいかと勧誘してきた人物。まぁ今もだけど
私が初めてあの男と会ったのは、まだ私が齢8歳の頃。
親を無くし、家をなくした私はブラックマーケットに辿り着き、そこでノウノウと生きていた。
お金も無いから、物を盗んでいく日々。
誰もが私を嫌い、私をクズだと言っていた。
___10年前__
ユリウス「やぁ、お嬢ちゃん」
いつもどうり盗みを働き、住処としているところで休んでいる時。
変わらないあの笑顔をした男、ユリウス・ノヴァクロノが目の前にいたんだ。
そう、一瞬で。
A「!だ、だれ!?」
ユリウス「ごめんね、いきなり出てきて。
近頃ここで盗難が多発しているらしいんだ。お嬢ちゃん何か知らないかな?」
A「…………」
確信犯のような笑を浮かべる男。
絶対この人は分かっている。私がその犯人だということを。
あぁこれで人生終わりか。
なんかあっけないなぁ。なんにもいいことないや。
ユリウス「ごめんね、おじさんが悪かったよ。こういうことははっきり言わなくちゃだよね。ねぇお嬢ちゃん、盗難の犯人は君かい??」
A「…………」
ユリウス「無言は肯定ってことでいいかな」
何言ってんだろこのおじさん。
私の人生ホントにこれで終わりなの?
いやだな、なんか。
ユリウス「それじゃ、一緒に来てくれるかな」
私は誰のために生まれてきたんだろ。
誰に望まれたんだろ。
そんなの、いやしないか。
ユリウス『ヤミかい??今犯人を捕まえたところだよ』
仲間の人と話してるのかな。
ユリウス『分かった。今連れてく』
この人は周りに恵まれてそうだな。
ユリウス「じゃあお嬢ちゃん、行こうか」
A「いいなぁ」
ユリウス「え?」
A「おじさんには、仲間がいるの??」
ユリウス「………いるよ」
A「家族いるの??」
ユリウス「仲間が家族かな」
A「皆、帰りを待っててくれるの?」
ユリウス「そうだね」
A「友達は何人いるの?」
ユリウス「どうして、そんなことを聞くんだい」
A「分からない。ねぇ、おじさんは家族何人いるの??親はいるの??」
ユリウス「親はもちろんいるよ。家族は、たくさんいるかな。お嬢ちゃんにもいただろ?」
A「そうなんだ!」
ユリウス「…」
A「いたかもしれないけど、誰も分からないもん」
私の親は誰なんだろうっていつも思う。
そういつも。
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闘乱雪(プロフ) - 感動しました!涙脆い私だけなんでしょうか?凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます!初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2018年12月29日 20時