Affect074 過去編�� ページ30
Aside
「暑…」
期末テストが終わったらずっと4時間授業なので、この炎天下の中の下校となる。暑すぎて今年の夏は生き延びれる自信がない。
この夏、止まっていた私の時間が突然動き出した。
「あ、いたいた」
数日前に太刀川さんに会ったこと、警戒区域で三輪隊に守ってもらったことからすでに始まっていたのだろうか、半年間全く代わり映えしなかった私の高校生活に、また、ボーダーがやってくることになる。
「Aちゃん、今日バイトないよね？」
「迅さん。まあないですけど…？」
ロッカーで出会ったのは迅さんだった。高校3年生、進学しないそうなので周りの受験生たちよりも伸び伸びと高校生活を送っている。
「ちょっと付き合って」
「、？はい？」
迅さんは学校で割と会う人だけど、こんな風に誘われるのは初めてだった。正直最近のボーダー関連の人たちとあった出来事からあまりにもタイムリーだったので、偶然とは思えなかった。
たぶん、迅さんは見計らってたはずだ。
「あの、どこに？」
「まあまあ、ついてきてよ」
言われるがまま彼についていくと、段々川沿いの方へ連れて行かれた。更に歩いていくと、水の上に一つだけある建物が現れる。橋を渡って、その正面に来た。
「………？」
どこだ、ここ。
「ただいまー」
迅さんはそう言って扉を開けた。ただいま？ここは迅さんの家なのか？
「おう迅、はやかったな」
「陽太郎、ボスは？」
「まだでかけている」
私はその後ろをついて建物の中に入ってみる。すると玄関にはカピバラとそれに乗る小さな男の子がいて、私の頭はますます混乱した。ようたろう？ぼす？何の話だ。
「ん？きみは？」
「えっと…亜桜A、です」
「そうか。可愛いね、雷神丸のお腹触らせてあげてもいいよ」
「はあ………？」
雷神丸というのはこのカピバラのことだろうか。そのやり取りをしているうちに迅さんが靴を脱いで上がっていて、そして「Aちゃんも上がって」と言うので、私もローファーを揃えて床に足をつける。
「あら迅はやいわね…って亜桜！？」
「えっ、小南！？」
「なんであんたがウチにいんのよ！」
リビングらしき部屋へ連れて行かれて、入ればそこに居たのは同い年のボーダー小南桐絵。彼女は私を見てかなり驚いていた。私も驚いたけど。
「ウチ……？」
「何？迅、何も言わずに連れてきたわけ？」
「そー、今から説明するから」
混乱を極める私に、「とりあえず座って」と迅さんがジュースを出した。
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亜桜(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！過去編の方の親友と高校の親友は別人になります;;表記がややこしかったですよね！修正しておきますね〜！！ (2020年6月9日 12時) (
レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - とても面白いです！過去編の親友の名前は高校の親友と同じ名前でいいんでしょうか？ (2020年6月8日 23時) (レス) id: b6ab3f2fc3 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - そるとさん» コメントありがとうございます！マイペース更新で申し訳ないです;;がんばります！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - すごく面白かったです。更新されることがあったら楽しみに待ってます！ (2020年5月21日 19時) (レス) id: 6009fd27be (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - みっとんさん» ありがとうございます！がんばります〜！ (2020年2月8日 10時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2020年1月4日 1時
