Affect075 過去編�� ページ31
Aside
私はソファーに座り、ジュースを一口飲む。
「まずここの説明からすると…ここは玉狛支部、おれたちのホームだ」
「玉狛！？ここが？」
玉狛支部と言えば、迅さんや小南が所属するボーダーの基地の一つだ。そうか、だから小南がいたのか。もうちょっと本部みたいな感じなのかと思ってたけど、かなりアットホームな感じだな。
「そう。で、ここにAちゃんを連れてきたのは…」
迅さんが制服のシャツの袖をまくりながら口を開く。
「Aちゃん、うちに入らない？」
「……は？」
思いがけなすぎた発言に、私は1音発することしかできなかった。え？どうして私が？
「いや、え？だって私今ボーダー休んでるし、それに戦力にもならないし、」
「だから、復帰しない？ボーダー」
「何でですか………？」
迅さんは意味のないことはしない人だ。それは今までで思い知っている。彼が突然わけがわからないことを言い出したときは、必ず裏があった。必ず、彼の仕向けたことが吉となって出る。いつも。
今回も、そうなのか？
「おれは、もう一度きみが輝いてるところを見たいと思ってる」
私が輝いていた頃。それは、遠征に行く前の太刀川隊時代だろう。毎日のようにランク戦をして、防衛任務で学校を早退するのが楽しくて、普通なんていらなかったあの頃。
「そのためには、ボーダーは必要不可欠な要素だと思うんだ。きみは、本当はボーダーが大好きでしょ」
そうだ。本当は、そうだ。ボーダーであることが嬉しくて、1番私が幸せだと思えた時間は、ボーダーだったはずなんだ。戻りたいはずなんだ。逃げたくなんて、ないはずなんだ。
「で、きみが復帰するのは多分本部じゃ無理だ」
「何でですか？」
「今のきみの考え方は、本部とは合わないだろ？」
誰にも言えなかった気持ちを見透かされた気がして、言葉が詰まった。ああでも迅さんは未来視のサイドエフェクトがあるから、私が喋る未来でも視えたから知ってるって可能性もあるな。
「今までと同じように、ネイバーは全部敵だって言い切って戦えるか？」
ボーダーに入ったときは、スタンダードに本部に入隊した。特に理由はない。そして太刀川隊に入って、隊は遠征重視だったため一応城戸派だったが、私個人はネイバーに特に恨みがあるわけでもなかった。でもネイバーは敵だという認識はしていた。
……けど今は、確かに言い切れない。
あの遠征から帰ってきて、確かに私の価値観は変わってしまったのだ。
「あ。あと、きみがウチに来てくれたら…おれがきみの師匠になるよ」
「はい？？？？」
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亜桜(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！過去編の方の親友と高校の親友は別人になります;;表記がややこしかったですよね！修正しておきますね〜！！ (2020年6月9日 12時) (
レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - とても面白いです！過去編の親友の名前は高校の親友と同じ名前でいいんでしょうか？ (2020年6月8日 23時) (レス) id: b6ab3f2fc3 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - そるとさん» コメントありがとうございます！マイペース更新で申し訳ないです;;がんばります！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 4e05bff474 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - すごく面白かったです。更新されることがあったら楽しみに待ってます！ (2020年5月21日 19時) (レス) id: 6009fd27be (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - みっとんさん» ありがとうございます！がんばります〜！ (2020年2月8日 10時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2020年1月4日 1時
