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本人の口から言ってもらうのが一番ってか、そうじゃないと俺の口が軽いってなるから言おうか最後まで迷ったけど、
涼「そいつ、いのちゃんってやつ大ちゃんの幼なじみなんだって」
そうか、別に大ちゃんが好きとか言わなくていいんだ。ただ幼なじみだから気になったってそれで通せばいいんだ
知「そうなの?」
涼「うん、前そう言ってた」
知「大貴のことだったんだ……」
涼「え?なんか思い当たること言ってたの」
知「うーん、思い当たるっていうか〜たまにいのちゃんがスマホ見てニコって微笑んでるから覗き込もうとするんだけど頑なに見せてくれなくて」
涼「ほ〜ぅ、」
知「あとは、妙に僕とその幼なじみを重ねてこようとしたりとか、メッセージってどう返したら相手が喜ぶと思う?とか聞いてくることがあったから誰なんだろーって思ってたの」
涼「それが大ちゃん、ね」
伊野尾さんもちゃんと大ちゃんのこと想ってんじゃん、なんだよよかったじゃん
あの零れ落ちそうだった涙もいつか流してただろう涙も報われるな
知「でもたぶんあの二人最近会ってないよね」
涼「恐らくな」
知「……いのちゃんも忙しいから、でも!会わせてあげたいな……僕二人とも大好きだから、それに協力してあげたい」
涼「俺も……ん?協力してあげたいって何に?」
知「え?二人って好き同士でしょ?」
涼「え、あ、ん?」
知「分かるよいのちゃんのあの顔みてたら」
やっぱり二人は両思いか
涼「そうだね、俺らの手にかかればあいつらもきっとすぐくっつくな!」
知「うん、でも……一つ心配と約束してほしい」
涼「ん?何?」
知「いのちゃんと二人っきりになったりとか、好きになっちゃ、ダメ…だよ?」
きゅっとつまんでるその手が震えてる
まだ不安にさせるってことは俺の愛が足りてないのかな
どうしたら……その不安を取り除いてやることが出来るんだろう
涼「わかってるよ大丈夫」
知「うん、じゃあ今度いのちゃんあのカフェに誘ってみるね」
涼「さんきゅ……あ、くれぐれも知念が無理しない程度にな?これ以上いろんな仕事増やすなよ、潰れちゃうから」
知「大丈夫涼介がいるから」
涼「なんだよそれ笑」
そんなこと言われたらもう離れられるわけないじゃん
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作者名:ponmu | 作成日時:2018年12月3日 14時