外伝4 ページ46
あーさんと俺で午後のティータイムをしていた時、急にインターホンが鳴った。画面を見ると、そこにはあの万事屋の三人が。
「あーさん、万事屋です」
「上げてくれ、お茶菓子の用意するよ」
「分かりました」
俺は玄関の方へ行き、ドアを開けた。
そこには呆れ顔をする子供二人と、般若の仮面のような顔をしている銀さん。まあ、大方理由は分かる。この洋館がとても立派だからだろう、周りの家の数十倍は豪華だ。
「おう斗真よォ、ちょっくら中入らせてもらうぜ」
「すみません斗真さん……」
「迷惑かけるネノッポ」
「やはりですか……」
「おいおいおいヒョロ助!なんでお前がこんな豪華な家建ててんだゴラァ!」
「うるさいなぁ、文句言いに来ただけなら茶菓子片付けるね」
「そんな事ありません!!とても綺麗でアンティークな感じがオシャレでございます!!」
じゃあ黙ってソファ座っててよ、とあーさんが辛口に言う。
あーさんは何故だか銀さんの事になるととても厳しい、確かに社会の敗者なので厳しくておかしくはない。俺も少しそうなってしまう。
「さ、お茶の時間にしよう。思わぬ客が来たが仕方ない、ゆっくりしてってくれ神楽に新八」
「え、俺は?」
「斗真君、銀さんの事は頼んだよ」
「嫌な仕事押し付けないでくださいよ」
「酷い言い様だなおい!俺は犯罪者か!?」
「社会という名のね」
「誰が上手いこと言えって言った!」
銀さんはやる時はやるタイプ、なので通常は万年金欠無職のニートプー太郎だ。長すぎるかもしれないが気にしないでほしい。
二人には美味しいハーブティーを、銀さんにはお冷を渡す。
「おい、なんで俺はただの水なんだよ」
「え?さっき私に楯突いただろ?それにただの水じゃない、お冷だ」
「お冷は水だろうが!!」
「それには氷が入っているだろう」
「だから水だろ!!」
「ゴタゴタ煩いなぁ、地下に閉じ込めるよ?」
「「地下あるの!?」」
メガネとニートの見事なハモリは、あーさんの耳を破壊するには充分な程のボリュームだった。
74人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
御子柴(プロフ) - 菜々美さん» 確かに、トリップ物で沢山の人が出てくる小説は少ないですかね……?読んでくださりありがとうございます、これからもよろしくお願い致します(´∇`) (2019年10月23日 10時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - こんな感じの小説は、読んだのが初めてだけど、とても面白く見させてもらってます! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - グミさん» そう言ってくださるとモチベーション上がります……ありがとうございます!あーさんは憧れの存在です、更新は時折疎かになる事もあるとは思いますが、今後ともよろしくお願いします!! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。思わず引き込まれるような筆調と面白い内容で、私も1人の作者として尊敬しています。私あーさんのキャラや性格好きなので、これからも頑張ってください! (2019年6月25日 19時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - (名前)さん» いえいえ(´∇`)ミツバさんお元気だと誰もが気になりますよね笑 この作品には第三者目線がありません、それを踏まえて今後読んでくださると嬉しいです!これからもよろしくお願い致します!! (2019年5月16日 10時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:御子柴 | 作成日時:2019年5月1日 0時