2-11 30代女性 ページ25
大富豪をして全部ボロ負けした坂田さん、確かに良い手のものがあったりしたが、大体運のあるあーさんが革命を起こし負けていた。
「これだからあーさん嫌いなんだよ俺は」
「奇遇だね、私もだよ」
「あのマヨとあんな事こんな事しとけ」
「分かったよ、じゃあ次は何やろうか」
「まてまてまて!否定しろ!」
「え?」
「え、じゃねぇよ!?」
見る限り、二人は仲が良い。
あーさんはトランプをしまい、ポケットから次は宇野と書かれた実質UNOを取り出す。あーさんはカードゲームが好きなのだろうか。
坂田さんは「次は宇野かよ!」と叫ぶ。
「悠子さん、宇野得意ですか?」
「まあまあですかね……UNOって地域によって少しルール違ったりしません?色縛りがどうとかなんとか」
「あー確かにありますね、赤の5と青の5と青の6を出せるところと出せないところがありますかね」
「私は数なら数、色なら色でしたよ」
「僕のところもそうですね……って神楽ちゃん!?あーさんの膝に座らない!」
「だって落ち着くんだもン、あーさんの膝の上。それに良い所に胸があっていい枕アル、胸の大きさも絶妙ネ」
「神楽、酢昆布あげるから変われ」
いや、坂田さんそれ軽く犯罪になりそう……。
しばらくUNO……宇野をやり、坂田さんは弱いわけではなかったのだがあーさんのぼろ勝ちで腹が立っていた。あーさんは運が強いようだ。
「……なんでお前そんな運良いの」
「江戸に来てからなんだ、急激に良くなったんだよ」
「そうなんですか?」
「うん、それまではそこまで、あっても名前運くらいだった」
「名前ってどういう感じです?」
「名前で応募したものが当たったりとかかな……名前運だけはあったんだけど、ここに来てからは全ての運が良くなったよ」
江戸に来てから……つまり、現実世界ではそこまでだったが、このなんちゃってお江戸に来てからこんなに運が良くなったというわけか。
その後、しばらくお話してからお暇する事に。また来てください、と言われたものの、もう来る事は無いのだろうな、と思った。
「あーさん、元の世界に戻りたいですか?」
「勿論、ここの人達は皆優しいが……やはり家族に会いたいものだ」
「実家暮らしで?」
「いや、実家じゃないんだ。同じ県内にあるんだけどね、実家暮らしは出来ないんだ、仕事柄」
そんな職業があるんだ……と思いながらあーさんの話を聴いていた。
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御子柴(プロフ) - 菜々美さん» 確かに、トリップ物で沢山の人が出てくる小説は少ないですかね……?読んでくださりありがとうございます、これからもよろしくお願い致します(´∇`) (2019年10月23日 10時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - こんな感じの小説は、読んだのが初めてだけど、とても面白く見させてもらってます! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - グミさん» そう言ってくださるとモチベーション上がります……ありがとうございます!あーさんは憧れの存在です、更新は時折疎かになる事もあるとは思いますが、今後ともよろしくお願いします!! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。思わず引き込まれるような筆調と面白い内容で、私も1人の作者として尊敬しています。私あーさんのキャラや性格好きなので、これからも頑張ってください! (2019年6月25日 19時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - (名前)さん» いえいえ(´∇`)ミツバさんお元気だと誰もが気になりますよね笑 この作品には第三者目線がありません、それを踏まえて今後読んでくださると嬉しいです!これからもよろしくお願い致します!! (2019年5月16日 10時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御子柴 | 作成日時:2019年5月1日 0時