1-2 20代男性 ページ2
本当にここは何処なんだ、俺はここに来る前は何やってたっけ……あ、タオルを取り出そうとして……黒猫……黒猫!
そうだ、俺は黒猫を見てその黒猫が笑った瞬間意識がなくなったんだ。……という事は、その黒猫を探せばいいのか?……いや、ここには居ないだろう、俺のいた所に居たのだから。
そもそも、ここは本当に別世界なのだろうか。……いや、絶対に別世界だろうが、なんでここにいるのだろう俺は。もしかして漫画の世界に?とも思ったが、俺はこんな漫画知らない。
そうやって沢山考え事をしていると、ある小さい看板を見つける。そこには「3F昭和平成」と書かれていた。
昭和、平成、俺は一瞬で事を悟る。ここには昭和なんて言葉も、平成なんて言葉もないはず。つまりこれは……俺と同じようにこの世界に迷い込んだ奴が……!
俺はすぐに3階へと行き、ドアを思いっきり開けた。
「あのすみません!!」
「……来たか」
中には、一人の女性がソファーに座っていた。服装はダボッとしている半袖パーカーとズボン。テレビも付いている。
その女性は、俺を見るなり、たちまち笑顔になる。
「やあ、あの看板を見て来たんだろう?」
「あ、そうです!昭和平成って……もしかしたらって思って……!!」
「やっぱりね、君は昭和から?それとも平成?」
「……え、あ……っと、平成26年……です」
「そっか……」
平成26年か……と納得するような顔をして、ソファーに座るように誘導される。
フカフカのソファーに座ると、女性はコーヒーを出してくれた。「暑かったでしょ」と一言言い、テレビを消した。
「さて、と……。君は平成から来たんだね?」
「はい、……えっと、あなたは?」
「私も平成から来たんだ、平成30年」
「え、どういう事……?そもそもこの世界はなんなんですか?」
「この世界は、もう1つの江戸時代……と思ってくれたらいい、幕末だ。私達が日本史で習ったのとは大いに違う、まず鎖国というのは、外国ではなく、他の星との交流」
「……は?」
「んで、人間じゃない生き物、つまり宇宙人はこの世界では天人と言う」
え、待って待って、ついて行かない。頭が全く持って整理しない。
暫く、俺は女性からこの世界の事について詳しく聞いていた。
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御子柴(プロフ) - 菜々美さん» 確かに、トリップ物で沢山の人が出てくる小説は少ないですかね……?読んでくださりありがとうございます、これからもよろしくお願い致します(´∇`) (2019年10月23日 10時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
菜々美 - こんな感じの小説は、読んだのが初めてだけど、とても面白く見させてもらってます! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 179628e6fd (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - グミさん» そう言ってくださるとモチベーション上がります……ありがとうございます!あーさんは憧れの存在です、更新は時折疎かになる事もあるとは思いますが、今後ともよろしくお願いします!! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
グミ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。思わず引き込まれるような筆調と面白い内容で、私も1人の作者として尊敬しています。私あーさんのキャラや性格好きなので、これからも頑張ってください! (2019年6月25日 19時) (レス) id: 01f2b963c9 (このIDを非表示/違反報告)
御子柴(プロフ) - (名前)さん» いえいえ(´∇`)ミツバさんお元気だと誰もが気になりますよね笑 この作品には第三者目線がありません、それを踏まえて今後読んでくださると嬉しいです!これからもよろしくお願い致します!! (2019年5月16日 10時) (レス) id: 4466855303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御子柴 | 作成日時:2019年5月1日 0時