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どんな時もクレーバーに。誰よりも冷静であれ。
血を見ても恐れてはいけない。
敵と対峙するときに状況を把握するのと同じです。
私は戦うには不向きですがヒーローとして、命と戦うんです。
誰よりも命の限界を知りながら誰よりも命の可能性に賭けて命を救う。
…それが医療専門のヒーローとしての私の矜持であり“誇り”です。
…あの人はあるヒーロー関係の雑誌でそう、答えていた。
難しい漢字で、一人では読めなくて
でも写真の中のあの人は格好良くて、なんて読むの？って
雑誌を持ってきた２人をグイグイ引っ張って、読んで読んでとせがんだ。
すぐそばに応えた本人がいるにもかかわらず
なんとなく、本人から聞くのは親なのに、気恥ずかしくて。
やれやれ、と言わんばかりに。
でも視線を合わせて雑誌を広げて指で追いながら
女性の回答を低い男性のその声で、読み上げていったのを、今でも覚えてる。
あの人も、いなくなったなら
私は、今度こそ。
＊＊＊***
＊＊**
把握しろ、その場の状況を、人の危機を。
「まずは出入り口の奪還だ。」
ヒタリ、ヒタリと濡れた足が忍び寄るような
この状況下で静かな声音が嫌に気持ちをざわつかせた。
“出入り口”その言葉に続く「奪還」という言葉。
この時点で相手の攻撃対象は爆豪さんであることは火を見るより明らか。
加えて先程から主犯だと思われる灰色髪の手の敵は指示ばかり。
動くのは脳みその敵なのも直ぐに分かった。
そして個性の内容を抜きにして、戦闘という意味合いでの
その敵の危険度もこの場に早くから居た分、重々に分かっていた。
「ッ…、！」
まるで先程緑谷くんに名前を呼ばれた時のように音が伴わない口の動き。
「ばく」と言葉を口するつもりが、焦りからか音が出ない。
ハク、と私の口元だけが開いて閉じて、と動いていた。
「脳無」
時間の個性の都合上、物の動きや速度には敏感だ。
人よりも瞬発力と動体視力には自信がある。
脳みその敵の動き出しは見えていたが、いかんせん私は私に個性が使えない。
私が自身に個性が使えたなら、私が自分で彼を引っ張れたのかもしれない。
しかし、今何を思おうと願おうとそれは全て「たられば」
そんなこと、とは言えないが今その悔しさに熱くなるのは違うだろう。
この状況で私ができる最良は？
…きっと、オールマイトのパフォーマンスを向上させる事。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます。夢主の性格に合わせてなるべく繊細に、熟考した様子を描ける様に心がけているので感想とても嬉しいです。明日(本日)2話あげる予定なので楽しんで頂けたら幸いです。 (2022年11月10日 1時) (
レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - やった！！更新だ！！！ありがとうございます！！五臓六腑に染み渡る…睡さんの書く話は心理描写が細かくて…あと日本語が綺麗（？）です。これからも応援してます！ (2022年11月8日 14時) (レス) @page43 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
麗紅花(プロフ) - はじめまして。最初から読ませてもらいました！とても楽しくて面白かったと思いました。特に夢主のおっしゃる事や性格、個性、シリアス感がと出ていて読むのが楽しかったです。更新頑張ってください！！応援しています。 (2020年9月14日 1時) (レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
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