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聞き慣れたオーブンの音楽が鳴り、夕食の完成を告げた
もうそろそろ十年経つのか
なんて思いふけてる場合じゃなかった。
「書類、片して下さいね」
相「あぁ。」
私が夕食を作るのなんて数えたらキリがないので省略された「悪いな」
最初の方…小学校中学年頃の消太さんがキッチンをチラ見していた頃が懐かしい
作って出す度に「悪いな」とか言うから「好きでやってるんです」と返す
このやりとりが消太さんが来て私がご飯を作った日のほとんどにあるから
一度、消太さんが「悪いな」という途中に
食い気味に「もういいですから、それ」と言った時から無くなった
木製の丸型鍋敷きを二つ並べて
鍋つかみで熱々の耐熱皿を掴み上げ鍋敷きに乗せる
チーズはしっかり、でも焼け過ぎず良い具合に焦げ
ミートソースとホワイトソースは熱でグツグツと空気を吐いている
うん、中々の出来では？
ちょっと重いけど机に運んで 一つを消太さんの前に置く
茶葉のパックが沈んだ水出しの麦茶のボトルと
スプーンとフォークを２本ずつも
２人の食事にも慣れたもので、私が料理とお茶、カトラリーを用意する
で、消太さんがお決まりのように座る位置は棚に近いので２人分のグラスを取り出す。
消太さんは、私が置いたボトルを手に取り、棚から出したグラスにお茶を注ぐ
その間に私はまたキッチンに戻って
昨日使い切らなかったサラダ用の野菜をザックリ盛り付ける
昨日ボーッと野菜を切ってたら量が一人分を越えていた
でも、おかげで乗せるだけで楽なので…結果オーライかな
「…ごま、オニオン、和風」
相「ごま」
「はーい。」
お互いそんなにベラベラ喋るタイプでもないので
長年の付き合いだが会話は大抵こんな感じ
超時短サラダが出来上がり、取り皿と一緒に食卓に並べる
私が着席すると手を合わせ、さして覇気のない声で「いただきます」と言う
消太さんに釣られるように私も手を合わせる
相「いつものことながら、よくもまぁこんな凝ったやつ作るな」
「そんな凝ってるつもりないんですけど…
その月のお金の残り具合と食べたい物を合わせて考えた結果がこれです」
相「そりゃいいが、金のこと気にし過ぎて食事疎かにしないように。」
「してませんって…」
カチャカチャとスプーンとドリアの耐熱皿がぶつかる音と共にお小言を頂戴する
大抵食べたい物を食べたい時に作るのでそういったことは無いのに
なによりヒーロー科目指すのに食で手を抜く訳が無い
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チョコ&ピーナッツ(プロフ) - うわわわ…！！紹介して頂き本当にありがとうございます！！私もこちらの作品が大好きです！！もう睡様には頭が上がりませんね…！イラストもお上手で小説も面白い…！！尊敬します！！更新頑張って下さい！！ (2019年4月27日 18時) (
レス) id: 131b6cb561 (このIDを非表示/違反報告)
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