後日談 (彼女さん視点) ページ10
⚠ATTENTION⚠
・後日談故に彼女さん視点です
・今回のみ特別にAが彼女さんの名前となります。
変換が必要な方は変換してから読んでください。
＊＊＊＊＊＊
「はぁ……」
瑠璃色に染まった空を見て、私は重い溜め息を吐いた。
そんな暗く沈んだ私の心とは対照的に空には金星が輝いてる。
人工的な光で溢れたこのシブヤでも金星はこんなに綺麗に見えるのか、と上京したての頃は驚いたものだ。
そんなどうでもいいことをぼんやりと考えながらもシブヤの街を目的地もないまま、ただ歩く。
昨日、彼氏の飴村乱数と喧嘩してしまった。
初めて会った頃の彼には常に周りに女の人がいて、女の人にだらしがない印象が強かった。
けど、私に告白する時女の人の連絡先を消してくれたのだ。
『こうすれば君が不安にならないでしょ』と笑った彼の顔は今も忘れられないし、ちょっと極端だけど私のためにそこまでしてくれる彼が大好きだった。
もちろん今もその気持ちに変わりはない。
──けど、昨日女の子と楽しそうに電話する乱数を見てしまった。
乱数には乱数の都合があるのはわかっている。わかっているけど、電話の相手が女の子だと知った瞬間、氷の塊を飲み込んだかのように腹の底が冷たく感じた。
「でも、仕方ないよね……」
私なんかよりも可愛くて美人な女の子なんていっぱいいるわけだし、乱数が私なんかに告白してくれたこと自体奇跡みたいなものだもの。
わかっているはずなのに目の前が涙でぼやけて見えなくなった。
──その時だった。
「みーつけたっ！」
いきなり手首を掴まれて、振り返るとそこには汗だくの乱数が。
「乱数……？なんで、」
「Aが心配だったからに決まってるじゃん！」
乱数はぷくーっと頰を膨らませると、上着のポケットから小さな箱を取り出し、私に差し出した。
「えっと、これって……」
「もうすぐA、誕生日でしょ？だからプレゼントについて、ホラ、前一緒に行った喫茶店の店員の女の子いたじゃん。あの子に相談して買ったんだけど……不安にさせたよね、ごめん」
箱を開けるとそこには私がこの前買い物に行った時、見惚れていたネックレスが。
それに、私の誕生日プレゼントの相談って……
驚いて言葉が出てこない私に対し、乱数は痺れを切らしたかのように「あーもーっ！」と叫ぶ。
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紅乱 - futureblue�鏡い気�» わぁぁ！ありがとうございます！続編の予定は……今のところないですね。完全なるネタ切れ状態でして(^_^;) 凄く嬉しいコメありがとうございます！！ (2020年5月12日 21時) (
レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白くて毎度更新を楽しみにしていました!一旦完結となっていましたが､もしかして続いたりするんでしょうか!?もし続編が出るなら是非読みたいです! (2020年5月12日 16時) (レス) id: 7e21f45296 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - ノイズさん» えと、彼女さんと夢主の名前のことですかね！？すぐ改善するので詳しくオナシャス！！m(_ _)m (2020年4月4日 18時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
ノイズ - 名前が一緒なのに違和感が…（笑） (2020年4月4日 16時) (レス) id: 4f45d6607d (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 空希さん» 喜んでもらえたなら嬉しいです！クシナダに行ってみたいですと！？作者としてそれ以上嬉しい言葉はないです！ありがとうございます！！ (2020年3月24日 21時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
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