相談者その３［easy R］ ページ8
空の色も茜色から紺色に変わり、金星が姿を現した頃、その客は現れた。
「あっ、オネーサン！元気ぃ〜？」
字面だけ見ればギャルのようなセリフだが、それを言っているのが二十四歳の成人男性なんだから恐ろしい。
「どーも、乱数くん」
駆け寄ってくる彼の身長は私よりも小さく、知らない人から見たら小学生に見えるだろう。
それに加えて高い声と持ち前の可愛さで沢山の『オネーサン』方のハートを掴んできた彼もこのお店の常連さんだ。
彼はその可愛い見た目とは裏腹に沢山の『オネーサン』達と遊んで(意味深)いる。
この店に来るたびに一緒にいる『オネーサン』が変わっていて、本人曰く「特定の相手は作らない主義」なんだとか。
──そんな乱数くんも最近変わった。
「聞いてよオネーサン……僕の彼女ちゃんが可愛すぎてツラい！！！」
「それもう多分百回は聞いてます。ご注文はお決まりですかー？」
特定の相手ができたのだ。
何回か彼女さんはお店に来たことがある。
乱数くんが今まで付き合っていた『オネーサン』達とは正反対の清楚系で驚いた。
それに、何を隠そう乱数くんとその彼女さんが付き合うまでの間、乱数くんの相談役を受け持ったのは私だ。
あの時の乱数くんは正直言って「私のことスキ？」って聞いてくる彼女の八倍面倒くさかった。
「僕紅茶、ストレートねー…………そうだ聞いてよ！オネーサンのせいで彼女悲しませちゃったんだけど！！」
「え、私のせい！？」
てかどっからその話出てきたんだ。
私が乱数くんの彼女さんに何かした覚えはないし、何より私は「お前のせい！」って言われて「はいそうですか」って謝れるような性格ではないんだけれど。
「僕とオネーサンってLINE交換してるでしょ？」
「うん、乱数くんの恋愛相談乗る時必要だったからね」
「でしょー？でも、僕ってあの子と付き合うことになった時に君以外のオトモダチ(意味深)の連絡先消したじゃん？」
「あーうんうん」
『オネーサン達の連絡先を消す』というのは、私が言い出したことだ。
乱数くんと彼女さんが付き合い始める前、彼女さん一筋だと言うことを証明するためにどうすればいいかって話になって、私が連絡先消せばいいのでは？と提案したんだ。
でもそれが今回の話にどうつながるんだろう。
「でも昨日僕オネーサンに彼女の誕生日プレゼントについて相談したじゃん？」
「あ、話が見えてきた」
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紅乱 - futureblue�鏡い気�» わぁぁ！ありがとうございます！続編の予定は……今のところないですね。完全なるネタ切れ状態でして(^_^;) 凄く嬉しいコメありがとうございます！！ (2020年5月12日 21時) (
レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白くて毎度更新を楽しみにしていました!一旦完結となっていましたが､もしかして続いたりするんでしょうか!?もし続編が出るなら是非読みたいです! (2020年5月12日 16時) (レス) id: 7e21f45296 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - ノイズさん» えと、彼女さんと夢主の名前のことですかね！？すぐ改善するので詳しくオナシャス！！m(_ _)m (2020年4月4日 18時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
ノイズ - 名前が一緒なのに違和感が…（笑） (2020年4月4日 16時) (レス) id: 4f45d6607d (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 空希さん» 喜んでもらえたなら嬉しいです！クシナダに行ってみたいですと！？作者としてそれ以上嬉しい言葉はないです！ありがとうございます！！ (2020年3月24日 21時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
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