相談者１人目［MC.B.B］ ページ3
「これで良しっと……」
「あ、Aさん！」
ドアに『open』と書かれたプレートを掛け、開店の準備をしていると後ろから私を呼ぶ声がした。
こんな開店時間ジャストにうちの店に来る人なんて限られている。
その中でも私のことを『Aさん』と呼ぶ人なんて一人しかいなかった。
「店、開いてますか？」
「今開店の準備を終わらせたところだよ。どうぞ入って」
はい！と顔面戦闘力五十三万の笑顔で頷いた彼──山田一郎くんは我が店の常連さんである。
それに、彼が経営してる『萬屋ヤマダ』は人手が足りない時、数えきれないほどお手伝いをしてもらっている。
彼の方からしても我が店はお得意さんに当たるのだ。
その影響か、単に彼の性格からか、彼はいつも私に対して敬語が抜けない。
「今日は弟くん達も彼女さんもいないんだね、珍しい。──そうだ、飲み物コーラでよかった？」
「今日はちょっと相談があって……。──あ、ありがとうございます！」
その言葉に、私は私の目が輝いたのが自分でもわかった。
「うんうん、それって弟さんの方？それとも彼女さん？」
「あいつの方っス……」
私は破顔するのを必死に堪えながら一郎くんのテーブルにコーラを置く。
「実はあいつと喧嘩しちまって……その場ですぐ謝れば済んだ話だったのに怒鳴っちまって……」
話に相槌をうちながらも、私は驚きを隠せなかった。
一郎くんと彼女さんは本当に仲良しで、美味しそうにパフェを食べる彼女さんに向かって一郎くんが
『パフェ食べてる俺の推し最高……今日神回かよ……』
と合掌していた姿を目撃したのも記憶に新しい。
あの時の衝撃は忘れられません。
「うんうん、喧嘩の原因聞いてもいい？」
「あ……えっと、『どっちの方が相手のことを好きか』って……」
「惚気かよ」
えッこの人そんなことで喧嘩したの？
元TDDの名が泣くよ？？
「だって！おかしくないっすか！？俺の方が好きに決まってるのに！この気持ちだけは譲れない！！」
「おかしいのは一郎くんの頭だよ！ご来店ありがとうございましたーッ！またのお越しをお待ちしておりまーーッす！！」
ちょっと今すぐ寂雷先生に電話したい。
先生のリリックでなんとかならないかな……
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紅乱 - futureblue�鏡い気�» わぁぁ！ありがとうございます！続編の予定は……今のところないですね。完全なるネタ切れ状態でして(^_^;) 凄く嬉しいコメありがとうございます！！ (2020年5月12日 21時) (
レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白くて毎度更新を楽しみにしていました!一旦完結となっていましたが､もしかして続いたりするんでしょうか!?もし続編が出るなら是非読みたいです! (2020年5月12日 16時) (レス) id: 7e21f45296 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - ノイズさん» えと、彼女さんと夢主の名前のことですかね！？すぐ改善するので詳しくオナシャス！！m(_ _)m (2020年4月4日 18時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
ノイズ - 名前が一緒なのに違和感が…（笑） (2020年4月4日 16時) (レス) id: 4f45d6607d (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 空希さん» 喜んでもらえたなら嬉しいです！クシナダに行ってみたいですと！？作者としてそれ以上嬉しい言葉はないです！ありがとうございます！！ (2020年3月24日 21時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
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