相談者その４［MC.M.B］ ページ12
「いらっしゃいませー！あ」
「ちわっす、Aさん」
その日、大きな音を立てて扉を開けて入ってきたのは山田二郎くんだ。
汗を沢山かいているのを見たところ、萬屋ヤマダ関連の依頼の帰りなのかもしれない。
「依頼？」
「そー、凄く昔の珍しい本を探してくれって依頼でよー、本当にどの本屋にも置いてないから最終的にヨコハマまで行ってきた」
「うわ大変。ヨコハマにあったの？」
「いや、隣に住んでるばーちゃんが持っててタダでくれた」
「マジか」
そりゃ汗だくにもなるわ……
でもそんな珍しい本なんだね。ちょっと読んでみたいかも。
「あ、ご注文は？」
「んじゃ、これで」
二郎くんが指さしたのはちょっと値段が高いクリームソーダだ。
彼は兄弟で来る時はお兄さんの一郎くんと同じコーラを頼むけど一人で来る時はこれを頼む。
それを一郎くんに絶対に内緒にするというのが私達の約束。
「一郎くん、ちょっと贅沢したところで怒ったりしないと思うけどなぁ」
「でもよぉ……三郎の奴が絶対なんか言うだろ。羨ましがるかもしれねぇし……うわッ！？どうしたAさん！」
「な、なんでもない……」
あっぶな！！二郎くんの無自覚いいお兄ちゃん発言に呼吸すんの忘れてぶっ倒れるところだったわ！！！
何？山田家は固有スキルに【兄弟の絆】でもあるの？？
この兄弟見るたびに兄か弟が欲しくなる……
「あ、そーだAさん、俺Aさんに折り込んで相談があるんだけど……」
「もしかして『折り入って』って言いたいの？」
「あ、今の忘れて。折り入って相談があるんだけど」
うーん……二郎くんには悪いけどどう頑張っても今の発言を忘れることは不可能かな……
心の中の二郎くん語録に書き留めておこう。
って、それよりも今相談って言わなかった？
自分で自分の目が輝くのを感じる。
「それは期待してもいいやつ？」
「ああ、うん……あいつの事でさ」
ヨッシャ！！！と声を上げそうになって、慌てて口を押さえる。
他の方々の恋愛相談は凄く楽しみだ。惚気一つ聞くだけで毎日頑張れる。
けど、その中でも二郎くんの恋愛相談は特別な楽しみとなっている。
何故なら彼は現在進行形で片想い中だからだ！！
聞けば、相手はクラスのカーストの中間あたりのとっても優しい子なんだとか。
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紅乱 - futureblue�鏡い気�» わぁぁ！ありがとうございます！続編の予定は……今のところないですね。完全なるネタ切れ状態でして(^_^;) 凄く嬉しいコメありがとうございます！！ (2020年5月12日 21時) (
レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白くて毎度更新を楽しみにしていました!一旦完結となっていましたが､もしかして続いたりするんでしょうか!?もし続編が出るなら是非読みたいです! (2020年5月12日 16時) (レス) id: 7e21f45296 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - ノイズさん» えと、彼女さんと夢主の名前のことですかね！？すぐ改善するので詳しくオナシャス！！m(_ _)m (2020年4月4日 18時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
ノイズ - 名前が一緒なのに違和感が…（笑） (2020年4月4日 16時) (レス) id: 4f45d6607d (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 空希さん» 喜んでもらえたなら嬉しいです！クシナダに行ってみたいですと！？作者としてそれ以上嬉しい言葉はないです！ありがとうございます！！ (2020年3月24日 21時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
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