136話*ふざけんなよひょっとこ仮面が! ページ6
私が床に額を擦り付けんばかりの勢いで頭を下げれば、里の長こと
「この里でも噂は聞いとるよ。何でも相当な変わり者だとか……それにしても、蛇の鬼みたいな目やなぁ」
『おいテメーもう一回言ってみろや』
「Aちゃん駄目よ!殴りかかっちゃ駄目!」
堂々と地雷踏み抜くじゃん⁉ ふざけんなよこのひょっとこ仮面!
てか今の私悪くないな?明らかにあっちが喧嘩吹っかけて来たよね⁇
「はっはっは、血の気の多い子やなぁ。おいで、かりんとうをあげよう」
『……』
少ししか言葉を交わしてないけど確信した。
この人、相当変人だわ。しかも面倒くさいタイプの。(白目)
蜜璃ちゃんと里長が話している間、私は屋敷の中を見回していた。
里の掟なのか何なのか、この里の人達はみんなひょっとこの面をつけていて、鱗滝さんがいっぱいいるみたいだ。あの人もここの出身だったりしないのかな。
……あ、かりんとう凄く美味しい。
***
屋敷から出た私達は温泉に行こうという話になり、山を登っていた。
「でね、その時のしのぶちゃんったら……」
『マジかよさすしの!』
今何をしているかと言うと、私が鬼殺隊に来る前の話を聞かせてもらっている。
話に出てくる人のほとんどが柱だけど、個性の暴力のような人達のエピソードが面白くない訳が無く、私はお腹を抱えて笑っている。(現在進行形)
「で、冨岡さんに怒った不死川さんがね、」
その名前が出た瞬間、自分の表情が固くなるのがわかった。
それに蜜璃ちゃんも気づいたみたいで、私の顔を覗き込む。
「……Aちゃんは不死川さんが……えっと、得意じゃないの?」
なるべく当たり障りのない言葉を選んでくれた彼女の心遣いが嬉しい。
正直に言えば、私はあの人が得意ではない。どちらかと言えば苦手の部類に入るだろう。
無言で頷く私を見て、蜜璃ちゃんはさらに続ける。
「そう……それはなんで?」
そう言われると言葉に詰まる。
別にあの人に親を殺.されたわけじゃない。けど、けどさ
『あの人酷かったじゃないですか……禰豆子ちゃん斬ったり、私と炭治郎に殺.人予告したり。私が鬼殺隊士だったら鬼殺隊辞めてますよ』
「誤解なの!!!」
蜜璃ちゃんの大声に肩がビクッと跳ねる。
び、びっくりしたぁ……
「あっ、ごめんなさい!でも本当に誤解なの!」
137話*あ、これ悪いの私だわ→←135話*頭がいい人って凄いねぇ
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紅乱 - セブンス・エイカンさん» 小さい頃あの絵描き歌意味わかんなくてギャン泣きした記憶あります。(白目) 応援ありがとうございます! (2020年4月2日 18時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 関係ないけどハクション大魔王の絵描き歌って意味不明ですよね。ワオワオワオワオ!!とか言い出しますもん。続編に行っても頑張ってください! (2020年4月2日 18時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 匿名さん» 麦茶吹いたんですか!?ハンカチどうぞ・ω・)っ◇ シャーロット家次男は皆さんご存知のカタ○リさんです。笑ってもらえたなら嬉しいです! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - カバは可愛いから〜のくだりで飲んでた麦茶吹きました。そしてシャーロット家次男ww (2020年3月31日 12時) (レス) id: eb8e936342 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - セブンス・エイカンさん» 小鉄君は真顔でエグいことする子だと信じて疑ってません。(失礼) 嬉しいコメント本っっ当にありがとうございます!頑張ります!! (2020年3月29日 17時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
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