１６４話＊#小鉄君のせい ページ35
絞り出すように声を発した瞬間、私の脳裏をあまりに多くの何かが過った……気がした。
それらは全て、私がそう認識する前に消えていってしまったので、ただの気のせいかもしれないけれど。
「A‼」
今度は声がはっきりと聞こえた。
本当に今のなんだったんだろ。
『大丈夫、ただの頭痛だったっぽいから。どれもこれも小鉄君の鬼修行のせいだよ』
#気圧のせいならぬ #小鉄君のせいだよ‼
しのぶさんの鍛錬以上にキッツイもんコレ‼
「大丈夫ならいいんだけど……風邪かもしれないだろう」
『大丈夫だって！私、自慢じゃないけど毎年学校で皆勤賞貰ってるんだよ？風邪とかで寝込んだこと一度もないんだから！』
小学校六年間の分と、私はまだ二年生の途中だから中学一年の時の分。計七つの皆勤賞の表彰状が私の部屋には飾ってあるんだから！
あ、今「馬鹿は風邪ひかない」とか思ったやつ、あとで旅館裏な。
「一度も⁉ 凄いなA‼」
『ふっふっふ、もっと褒めてもいいのよ！──あれ？』
自分の言葉に何故か違和感を感じた。
私は一度も風邪とか病とかで寝込んだことがない。
なら、なんで、
「炭治郎さん、Aさん！手当て済みましたか？済んでますよね？修行再開しますよーッ！」
「は、はい‼」
『うん……』
上弦の陸との戦いの後に見た夢。
私が
あれは私の記憶だと思っていた。
だとしたらおかしいよ。私は兄ちゃんの髪が長かった時、寝込んでいたことなんて一度もないのに。
多分、記憶とは何も関係がなかっただけなんだろう。
そのはずなのに、この違和感は何。
その違和感を探ろうとすればするほど頭が痛くなる。
──あ、これ駄目なやつだ。
息が荒くなる。
誰かが私の思考を邪魔をしようとしているみたいに、また耳鳴りがした。
「ちょっ、Aさん大丈夫ですか⁉」
「A、無理して立つな！座って息を整えて──」
その二人の声さえもが遠い。
もう目が霞む。
「A！」
吐く息が尽きた。
息を吸い込もうとしたけど、喉は
視野に禍々しく暗い斑紋が生じ、それが膨れ上がって完全に闇に閉ざされた。
「ごめんな……」
『え』
最後にそこに兄の姿があったような気がしたけど、それは単なる幻覚か。それとも、
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紅乱 - セブンス・エイカンさん» 小さい頃あの絵描き歌意味わかんなくてギャン泣きした記憶あります。(白目) 応援ありがとうございます！ (2020年4月2日 18時) (
レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 関係ないけどハクション大魔王の絵描き歌って意味不明ですよね。ワオワオワオワオ！！とか言い出しますもん。続編に行っても頑張ってください！ (2020年4月2日 18時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 匿名さん» 麦茶吹いたんですか！？ハンカチどうぞ・ω・)っ◇ シャーロット家次男は皆さんご存知のカタ○リさんです。笑ってもらえたなら嬉しいです！ (2020年3月31日 13時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - カバは可愛いから〜のくだりで飲んでた麦茶吹きました。そしてシャーロット家次男ww (2020年3月31日 12時) (レス) id: eb8e936342 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - セブンス・エイカンさん» 小鉄君は真顔でエグいことする子だと信じて疑ってません。(失礼) 嬉しいコメント本っっ当にありがとうございます！頑張ります！！ (2020年3月29日 17時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
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