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「介入って、具体的には…」
『産婆としてガーランド城に忍び込み、この世界の私を攫いました』
その言葉に正妃アリアが息を呑んだ
『アリアの腹から取り上げた赤子は、子供のいない老夫婦の元へ捨て置きました
……ですが、やはり私は見る目がない』
おかげで貴方は大変辛い思いをしましたね、とボネセットを見遣る
『介入したことで少しは幸せな人生を送れると思ってましたが、やはり私はどこの世界線でも不幸ですね』
だが良いこともあった
例えばランタン祭
あれは正真正銘"この世界の私"のために打ち上げられたのだから
元の世界では成り代わりの異母妹の為に放たれた人工の星は、この世界ではちゃんと私のものだった
『髪の色を知らないだけでこうも違うとは…ある意味滑稽でした』
「…貴方の世界では、どうだったのです」
正妃が恐る恐る尋ねる
『私の元いた世界線では……赤子の髪色を知ったアルフレッドが正妃の不貞を疑い、……アリア、貴方は処刑に』
「ッ…」
青ざめる正妃
『だから、別の世界線とはいえ貴方に会えて嬉しかった……お母さん』
そう言うと、アリアはポロリと涙を溢れさせた
少し気恥しい
『私は色んな世界線を渡り歩きました
ですがどの世界の私も、細かな所は異なれど最終的には惨たらしく死んでいった』
長くてせいぜい20代前半
大体そのくらいでいつも私は死ぬ
…そして私も、もうじき
『だから過去に干渉なんて、やってはいけない事に手を伸ばした』
今のこの世界は、私が横槍を入れたことで出来上がった、歪んだ世界だ
「何故介入してはいけないんです？」
『先程見たでしょう。まだ死なないはずの人間が、死ぬはずがない場面で命を落としたのを
皆さんの本来の運命が捻じ曲がってしまったのです……私の横槍のせいで』
監督生も本来はいい子だったのに、この世界では随分性悪だし…
「じゃ、じゃあ、あたくしももうじき死ぬかもしれないってこと！？」
『本来の貴方の運命は知りませんが、否定は出来ません』
何処かの令嬢が取り乱す声が耳に障る
「あなたのっ！あなたの我欲のせいで！！」
ブーブーと不満を述べる周囲が中指を立てた
そうだ
我欲に塗れた恐怖の女王
私利私欲に溺れた卑しき妖女
それこそが私の本質だ
…だけど
『だから、もう終わりにします。私の為の物語を』
私は一呼吸置いて
そして、続けた
『この世界線を、無かった事にします』
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くらげ - 待って、、、ロスカゲートじゃない、、、、、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！ (12月3日 10時) (
レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - "深淵の君"ってえ！？王子様がくるその日までのロスカゲートちゃん！！？？いろんな世界線ある！？やべぇ！！！これからも応援してます！！！！ (12月3日 10時) (レス) @page31 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
あ - 天才か 夜中に見て感傷に浸ってる (2023年1月10日 2時) (レス) @page50 id: af6608e558 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - ぷりんせす わんこ見たいです🥺 パスワード教えて欲しいです…作者様の作品が全部良すぎてお気に入りです。 (2022年12月19日 19時) (レス) id: ace6ee2d95 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ぷりんせすわんこ見たいです...🥺パスワード教えてほしいです...作者様の作品全部が神すぎて..... (2022年12月4日 15時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年10月12日 15時
