第一幕/運命収差のボネセット ページ2
それが分かるなら、もっと器用に人生を歩めるのに
第一幕/運命収差のボネセット
スーパーアルバイター、A･ボネセットの朝は早い
早いと言ったら早い
日の出より早い
深夜と言っても過言ではない時間に起床するのが私の常だ
それもそのはず
ここ、天下のナイトレイブンカレッジの食堂は朝の6:30開店
朝練前に飯を掻っ込もうとする運動部もいるので、なんなら開店を待たずして営業を開始しているくらいだ
それまでに調理、食器の配膳、ダメ押しの清掃
昼の仕込みと厨房戦士とミーティングを熟さなければならない
開店する頃には既にヘトヘトだ
しかし休憩を悪名高きNRC生が許すはずもない
「あ"ぁ！！お前一人で何本ソーセージ食う気だよ！？俺に残しとく優しさは持ち合わせてねぇのかー！！」
「すんませーーん！これもうなくなっちゃったんだけど」
「肉！！肉はまだか！！」
「はーい！ただいま！！！」
私は野太い声量に負けないくらいに声を張り上げ、おかわりを運ぶ
ドンッと大皿をテーブルに置くと、たちまちおかずの争奪戦が始まった
「(これは2週目確実だなぁ…)」
運ぶの大変なのに…
冷や汗が垂れた
それにしても
「新学期始まったばっかなのにもう朝練かぁ…」
始業式は昨日、そして今日は入学式だというのに
まるでそんなイベント関係ねぇと言わんばかりの通常運転には毎年驚かされている
「スープなくなった！おかわりーー！！」
「少々お待ちをー！！」
怒涛の朝に額からきらりと滴が舞った
「お疲れ様でした」
労いのサンドウィッチを片手に食堂を後にすると、時間は一限が終わる頃に差し掛かっていた
「(今日は朝から会えなかったなぁ…)」
人気のない廊下で肩を落とす
誰も見てないのをいい事に私は朝食に齧り付いた
「今日は何食べたのかな…」
次の職場に向かいながら考えるのは、私の意中の人
かれこれ数年、一途に想い続けている彼のことだ
その彼に会える時間は、そう多くない
…だって私は
「ただのアルバイトだし…」
NRCに雇われた従業員。それが私
在学生の彼とは生活サイクルが異なるのだ
「同い年なのになぁ」
私が生徒なら、もしかしたらクラスメイトになれたかも
……な訳ないか
だってここは男子校
無駄な夢は見るなよアルバイター
「さ、仕事仕事」
今日も一日、頑張れ私
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くらげ - 待って、、、ロスカゲートじゃない、、、、、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！ (12月3日 10時) (
レス) @page50 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - "深淵の君"ってえ！？王子様がくるその日までのロスカゲートちゃん！！？？いろんな世界線ある！？やべぇ！！！これからも応援してます！！！！ (12月3日 10時) (レス) @page31 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
あ - 天才か 夜中に見て感傷に浸ってる (2023年1月10日 2時) (レス) @page50 id: af6608e558 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - ぷりんせす わんこ見たいです🥺 パスワード教えて欲しいです…作者様の作品が全部良すぎてお気に入りです。 (2022年12月19日 19時) (レス) id: ace6ee2d95 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - ぷりんせすわんこ見たいです...🥺パスワード教えてほしいです...作者様の作品全部が神すぎて..... (2022年12月4日 15時) (レス) @page50 id: b8f7239a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年10月12日 15時
