#44間に合ってます ページ47
「あ、ちょっと！」
お兄ちゃんがわたしからコップを奪いとった。
さ「お前が用意してくれなかったのが悪い！」
そのままお兄ちゃんは水を飲み干した。よほど喉が渇いていたのか、さらに水を注ぐ。
ジ「え、俺もそのコップで飲みたいんやけど！！」
さ「無理。もう俺の」
いや、わたしのです。仕方ないので新しくコップを出した。ころちゃんがコールボタンを押した。
こ「もういい？みんな決めたでしょ」
ジ「わかなちゃんきてくれへんかなー」
結局LINEゲットしたの？ところちゃんが聞いた。もちろん、とジェルくんがウインクする。
「ご注文お伺いします」
きたのはジェルくんの希望通り、わかなちゃん。
さ「8番と、13番と、45番。あ、あとドリンクバーひとつ」
こ「37番。僕もドリンクバーつけて」
わかなちゃんの視線がわたしに刺さる。そうだよね、こんなイケメンたちの中になんであんたみたいなのが、ってなるよね。
あえて気づかないふりをして、窓の外を眺める。綺麗な、青い空。建ち並ぶ高層ビルの群れ。ほんとに東京に来たんだと実感する。
こ「A？そんなに見つめなくてもスカイツリーは後で行くんだよ？何、かっこいい人でもいた？」
目の前にこんなかっこいい人達がいるのにそんなわけない。やっぱりころちゃんには、自分がかっこいいという自覚が足りない。
「何言ってるの、ころちゃんみたいな人が近くにいるんだからもう間に合ってます」
こ「それ僕がかっこいいってこと？w」
「うん」と頷くところちゃんは飲んでいた水を吹き出した。
さ「何やってんだよころん！きたねぇな」
こ「いやいやいや！僕のせいじゃないって！！」
ジ「ころんがるぅとみたいになっとるwww」
ころちゃんが台拭きでテーブルを拭きながらわたしを見てきた。
こ「・・・Aのせいだからね！」
え？わたし？
こ「きゅっ、急にかわい・・・変なこと言ってくるから！！」
「え、ごめん？」
なんのことかよくわからなかったけど、とりあえず謝っておいた。
料理が運ばれてきた。とても美味しそうだ。
こ「う、苦い・・・」
ころちゃんは苦しそうにうめきながら料理を食べていた。
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Mona@イキり同盟(プロフ) - 初コメ失礼します！のりさんの小説は、良い意味で暗い感じがシリアスで面白いです！これからも体調に気をつけて更新頑張ってください！(*´ω｀*)長文失礼しました！ps'因みにイキってないです(笑) (2020年3月31日 20時) (
レス) id: 24e03cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
じんじん(プロフ) - 続編おめでとうございます！莉犬くんの活躍楽しみにしてます♪ (2020年3月31日 16時) (レス) id: ddfea8250b (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 続編楽しみです！毎話面白く、毎日この小説を読みに来てます！ (2020年3月31日 14時) (レス) id: 0d4cdffdc2 (このIDを非表示/違反報告)
*紫月璃優*(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続編も頑張ってください、楽しみにしてます！！毎回この作品通知に来てないかなと五分に1回程度は見てしまうほどこの作品愛してます！！w (2020年3月31日 9時) (レス) id: 0df71cded5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 毎回楽しみにしています。さとみくんの切なさに涙が出そうです。。 (2020年3月30日 18時) (レス) id: 5916594f72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のり | 作成日時：2020年1月7日 12時
