#35忘れてはいけないこと ページ37
莉「え、ジェルはやだ！！俺にwさわんなって・・・wあっ・・・w」
ジ「何感じとるん？」
る「莉犬、あんまり大きな声出すと周りにばれちゃいますよ？」
莉「そ、そんなこと・・・っ、いったって・・・、くうぅぅぅ・・・w」
待ってください。誤解しないでください。彼らは今けっしてやましいことをしているわけではありません。
今、るぅとくんとジェルくんの2人が莉犬くんにこちょこちょ攻撃をしている。周囲のざわつきも大きくなり始めたところで、リーダーのなーくんがやっと3人にストップをかけた。
な「3人とも、一応ここ電車のなかだから！はしゃぎすぎないの！！」
ジ「莉犬！ままもりさんがおこやぞ！」
る「そうですよ、莉犬。今のうちに謝った方がいいんじゃないですか？」
え！？俺！？と莉犬くんがびっくりしたようにいう。さすがに、なーくんも莉犬くんに謝らせたりは・・・
な「莉犬くん、今だったら許してあげるよ？ほら、ごめんなさいは？」
・・・・・・。そうだった。なーくんもめっちゃノリいいんだった。
莉「え、え！？・・・ご、ごめんなさい・・・」
ジ&る&な「wwwwww」
もーあいつらやだー！と今度こそ莉犬くんがわたしに飛びついてくる。涙目で、ほんとにかわいかった。
莉「・・・A、よしよしして？」
やばい、かわいすぎる、思ったのと、どこからか舌打ちが聞こえてきたのはほぼ同時だった。
「え、なにあの子、彼女？誰の？」
ほかのみんなには聞こえていないようだ。そのことに安堵する。
「莉犬くん、後でね？ここ電車のなかだから」
莉「えー？やだ！いま！」
お願い、と伏し目がちに言うと、莉犬くんは「後でね？絶対だからね！？」と念押ししつつも離れてくれた。
ほかの女の子からの憎悪の混じった視線にはもう慣れた。帰省したお兄ちゃんと街を歩くだけで、嫌な視線が肌にささる。
ていうか、今のこのイケメンたちに囲まれた状況だったら、わたしだって、相手の立場だったら嫉妬してしまうかもしれない
お兄ちゃんが帰省するたびに、お兄ちゃんのファンが増えてくたびに、わたしの中で育った劣等感は、「それに見合うだけの女の子になろう」っていう甘えた考えを許してはくれない。
「・・・ちょっと浮かれすぎてたな」
わたしとお兄ちゃんは、違う。
わたしと彼らは、違う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mona@イキり同盟(プロフ) - 初コメ失礼します！のりさんの小説は、良い意味で暗い感じがシリアスで面白いです！これからも体調に気をつけて更新頑張ってください！(*´ω｀*)長文失礼しました！ps'因みにイキってないです(笑) (2020年3月31日 20時) (
レス) id: 24e03cbe5d (このIDを非表示/違反報告)
じんじん(プロフ) - 続編おめでとうございます！莉犬くんの活躍楽しみにしてます♪ (2020年3月31日 16時) (レス) id: ddfea8250b (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 続編楽しみです！毎話面白く、毎日この小説を読みに来てます！ (2020年3月31日 14時) (レス) id: 0d4cdffdc2 (このIDを非表示/違反報告)
*紫月璃優*(プロフ) - 続編おめでとうございます！！続編も頑張ってください、楽しみにしてます！！毎回この作品通知に来てないかなと五分に1回程度は見てしまうほどこの作品愛してます！！w (2020年3月31日 9時) (レス) id: 0df71cded5 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - 毎回楽しみにしています。さとみくんの切なさに涙が出そうです。。 (2020年3月30日 18時) (レス) id: 5916594f72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のり | 作成日時：2020年1月7日 12時
