もう1人の…○ 〜アーサーside〜 ページ7
アサ「ハァ…ハァ…みつけたぞ…A…」
あ「______」
やっとみつけた
ここは…
Aをみつけたそこは、海だった
Aは浜辺で波がかかるかかからないところで棒立ちになって海を見ていた
アサ「Aほら帰るぞ、全くここまでどうやって来て…」
俺がそう言いながら腕を掴むと
彼女はこちらを見ずし俺の手を振り払ってしまった
アサ「A?…」
あ「_____」
気のせいか
彼女の顔を覗き込むと
彼女の瞳の翠眼が
心なしか怪しく光っているように見えた
アサ「………おまえ、誰だ?Aになにしてる」
あ「………」
アサ「目的はなんだ?Aから離れろ、またルーか?」
俺がなるべく怒鳴らず言うが
彼女は答えない
だがやっと口を開いた
あ「………キエタクナイ…タダソレダケ…」
アサ「!?…おまえ…」
あ「アニウエヲ…オモイダシテホシイダケ…」
アサ「おまえ…目か?」
父さんが色を変えたその目が…
意志を持っているのか?
あ「ワタシハミテキタ…コノコガミタモノゼンブ…コノコガキクサンヲキョゼツシタラ…ワタシモキエチャウ…」
彼女は泣いていた
『キエタクナイ』…って
Aは今向き合おうとしている
また思い出すに決まっている
菊の死を乗り越えられる
俺は信じてる
乗り越えて…また普通にたくさん笑ってほしい…
アサ「おまえは全部覚えてるのか?菊のことも…俺のことも…全部…」
彼女は相変わらず海を見ていてこちらを向こうとせず頷く
アサ「おまえがAに教えてやればいいんじゃないか?」
俺がそういえば彼女はゆっくり首を振る
あ「アノコハシンジナイ…ジッカンガナイカラ…キクサンノハナシハトクニキカナイ…コワイッテイッテタ…キキタクナイッテ…」
アサ「そうか…」
なんか感じるんだろうな
すごくショックなことが混ざっているのが
あ「オニイチャン…コノコノナカ…マタダレカイルヨ…」
アサ「え…」
まさかまた…ルーか?
あ「マエトハチガウヒト…オニイチャンガオイダシタノトチガウヒト…」
アサ「そうか…」
ルーじゃないなら誰だ?
あ「オニイチャン」
アサ「ん?」
あ「ワタシモアナタノイモウトデイテイイ?」
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