今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:3,716 hit
小｜中｜大
わたしが決めたこと ページ14
何にもなくて
真っ白
遠くの方に黒い靄がかかったところあって
それがわたしが思い出さないといけなくて
思い出すのが怖い事…
あ「………」
わたしの足は…自然とその靄の方に向かっていた
このまま迷惑をかけてしまうのなら…
一刻も早く…
？「だいじょうぶ？」
あ「え？」
私はその声に足を止めた
男の人の声
聞いたことのない声…
そのはずなのに初めて聞く気がしなくて
でも振り返るのは怖くて固まっていたら話しかけられた
？「もうだいじょうぶ？思い出せそう？」
あ「………分かりません、でも…早いほうがいい気がするから…ううん、早く思い出して、お兄ちゃんたちに迷惑かけないようにしたいから…」
これはわたしが決めたこと…
どんなに頭が痛くなっても…
どんなに思い出したくなくても…
わたしの兄の記憶なら…尚更…
あ「ちゃんと思い出しますからね…」
わたしの大切な兄さま
なんだか呼び方がしっくりこないけど…
ちゃんと思い出してみせます
わたしはそう決意して靄の中にゆっくりと入った
…
？「大丈夫かな？」
あ「だれ？そこにいるのは…」
？「！？！？！？」
あ「でていって、邪魔者さん」
？「あっなんだ…君はAちゃんの目の…」
あ「お兄ちゃんには言ってるから、長居しないほうがいいよ？早く出てって、あの子の力で思い出してほしいから」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
