【第5話】唯のただ者ですが何か。 ページ7
と、何やかんや考えている内、段々足取りが重くなって来た。やべぇ... どんどん奴らが追い上げてくるぜ...
そして、必死に走っていたものの、遂に追いつかれてしまった。
[ゼェゼェ...このクソアマがァあああ!!、手間ァかけさせやがってェエエ工!!]
奴に槍を振り上げられ、もう駄目だ、と思い最後にヤケクソでこう言った。
茉弓「コレは、コッチの台詞だァあああ!!このクソアマント、略してクソアマがァあああ!!」
そして槍が当たるっ!と思い、思わず目をつぶったが、私の想像していた痛みや衝撃は1ミリも来なかった。思わず目を見開くと、知らぬ間に奴の槍をしなやかに避けていた。
一瞬、世界が止まったようにも見えた。そこからはトントン拍子で、勝手に体が動き、次々に敵を薙ぎ倒して行った。
途中、アニメの中でしか出来ないような、ジャンプ力や、洞察力、瞬発力...そんな事をやってのけた事に対する、驚きが隠せない。
しかも、驚いた事に、自分がイメージにした様な動きをやってのけることだって出来た。敵の獲物を使い一気に薙ぎ倒したり、誰にも習っていないような、拳で敵をノックアウトさせたり...
それに、敵の攻撃は放置しているだけで勝手に体が避けてくれるし、今だって、相手の持っていた刀の様なものを奪い、次々と切って行っている真っ最中だ。気が付くと、周りにはゴロゴロと奴らが転がっていた。手や服には血がべったりで気持ち悪い。先程までは大きく見えた軍勢も、今となってはただの山だ。
私は血だらけのまま、その山の頂点に立った。すると、まるで空気を読んだかのように、私の所だけ、雲の隙間から光が漏れた。すると、今度は反対方向から何かが走って来るような気がした。そして近くまで来て、その足音は止まった。
そりゃそうだろう。ドンパチやろうと思っていた野郎共が、全員殺られていて、おまけにその山の上に、血まるけになり、刃を持った女が佇んで居るのだから。私だったら、驚く以前に発狂して脳震盪起こすわ←
そして私が振り向くと、更にざわめきが起こった。何だよ、そんな驚くなよ。私、お豆腐メンタル(多分)だから辞めてー
ってか私の思った通り、攘夷4 いてびびったわ、やっぱあたいったら天災ね！!←すると、例の銀色頭でモジャってる人から、こう聞かれた。
銀時「おい、てめぇ...何者だ。」
視界がクラクラする中、私はこう答えた。
茉弓「唯のただ者ですが、何か。」
私はそう言い、その場から転げ落ちた
【第6話】辛辣少女→←【第4話】(恐らく)人生最大のやらかし。
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作者名：マリモさんだぞっ(｀・ω・´) | 作成日時：2018年5月20日 9時
