襲来 ページ3
しかし、家に入ろうとした次の瞬間、恐ろしい物が視界に飛び込んできた。
銀色の、背丈2メートル程のロボットが1体、家の前の地面に空いた穴の中心に跪いているのだ。
「ひっ...！」
悲鳴を挙げそうになり、自分で口を塞ぐ。
気づかれないようにゆっくりと置いてあったスコップを掴んで、開け放ってあった物置に身を潜めた。
息を潜めて引き戸を最後まで引き、埃っぽい隙間からロボットの様子を確認しながら、どうかこっちに来ませんように。と祈るような気持ちで両手を握る。
その額からは冷や汗が滴っている。
だが運悪く、ロボットはこっちに向かってきた。
一直線にこの物置に。
内心、これがテレビの企画か何かであって欲しいと思いながら泣きそうな気持ちになった。
ロボットが反対側の引き戸に手を掛け、思いっきり引いた。
物置内に電灯の明かりが差し込む。
私は気配を必死に殺した。
やがて、ロボットはひとつの古い箱に手を伸ばしたが何者かの攻撃を受けて外に出ていった。
辺りが静かになってから、私は小箱を掴むと、一目散に家に駆け込んだ。
台所の机には”先に寝ます。お休み。 アリス”
とメモが置いてあった。
部屋へ駆け込み小箱の蓋を開けると、中には透明のダイアモンドのような1セント程の大きさの宝石が二つ入っていた。
どうやら、イヤリングになっているようだ。
鏡の前で着けてみた。
それは恐ろしいくらい私にフィットしている。
そして、その宝石は瞬時に色を紫に変えた。
「うわっ！凄い！！最新型のLED電球かな？」
先程の恐怖も忘れてはしゃいでいるうちに夜が明けてしまった。
今日は寝不足だ。
目の下には黒いクマができている。
それでも用意をして朝食を食べ、いつも通りに学校に出かけた。
イヤリングをブレア達にからかわれたの以外は何もかもがいつも通りだった。
ただ一つ、帰り道に例のロボットが現れたことを除けばの話だが。
今日はコンビニでも寄ろうかな。なんて考えていると鋼の体をもったあの恐ろしいロボットが私の前に立ちはだかった。
人々の反応はと言うと皆一様に悲鳴をあげて逃げ出している。
私もそうしたいところだが今ロボットに背を向けると八つ裂きにされそうだ。
「その宝石を渡せ。」
ロボットが口を開いた。
「な、何のこと...？」
「とぼけても無駄だ。そのネンフィスのアークを大人しく渡せ。」
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Caesar(プロフ) - しゃけじゃけっ子さん» 返信が遅れてすみませんm(*_ _)m 楽しく読んでいただけたなんてもったいないお言葉です。ありがとうございます！更新できるようにがんばりますね！ (2021年6月13日 21時) (
レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけじゃけっ子 - 楽しく読ませていただきました！続き、楽しみにしてます！ (2020年9月22日 12時) (レス) id: c5679eb0b2 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - メリ助さん» 遅くなってしまいましたが、嬉しいコメントありがとうございます！！ (2019年7月19日 16時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - どちゃくそ私の好みです！！続き早よーー！！！\(//∇//)\ (2019年7月12日 23時) (レス) id: 4ad90eda32 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 名無し9253号さん» そう言って貰えてとても嬉しいです！！ (2019年5月29日 16時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Caesar | 作成日時：2019年5月7日 1時
