前前世はポートマフィア。前世は××。今世は探偵社。【文豪ストレイドッグス】

前職中て遊戯 ページ21

貴方side


暫くお茶をしていると、ふと敦が口を開
いた。

敦「そう云えば、Aさんって太宰さんの前職知ってるの？」

貴「Aでいいよ、敦。

如何してそう思うの？」

敦「じゃあ…Aちゃん？

何だか、太宰さんと昔からの仲っぽいようだったから…」

あぁ、そういう事。

貴「そうだね…、まぁ、結構昔からの付き合いだよね。勿論、前職も知ってるし、部下だったからね。」

そう云いながら紅茶を飲む。え？勿論ミルクティーですよ。大人っぽくない？云ってろ私は今18だ。

敦「え？！そうなの？」

太「じゃあじゃあ！国木田くんの前職をあててご覧よ、新人による前職中て遊戯さ！」

今まで女中さんにナンパしていた太宰が話に入る。

あ、これ話の流れ変えたな。


国「んなっ！俺の前職などどうでもいいわ！」

愉快そうに云う太宰を睨みながら珈琲を吹き出した。

国木田くんを弄ることも出来て楽しそうだ。

…それにしても…んーむ…国木田くんの前職…？
時間に厳しく規律にも厳しいとなると…

貴「役人？…それか、学校の先生？

因みに谷崎兄妹は…学生。」

ぱっと思いついた職を口に出す。何事も直感が大事なのだ。

敦「すごい！中たり！」

目を見開いて手をパチパチと叩く敦。

あーもうほんとに可愛いなぁぁぁぁ……

国「…はぁぁ…ったく。」

谷「すごいね！Aちゃん！」

ナ「ナオミ、尊敬してしまいますわ！」

太「うふふ、ではそんな頭の良いAには初仕事を任せようではないか」

うんざりそうにする国木田くんと微笑んで褒めてくれた谷崎兄妹…。くっ、可愛い。

それととても胡散臭い笑顔で初仕事、という太宰。

初仕事。

なんていい響きなのだろう。これでやっと本当に探偵社の一員に慣れたと実感が湧く。


さてさてどんな仕事なのだろう…やっぱりハニトラとかで情報を聞き出すのだろか？それとも暗殺？

太「…A。此処そういう所じゃないよ」

貴「へっ？…あ、嫌だなぁ冗談に決まってるじゃない！それで？どんな任務なの？」

…そうだ、危ない危ない…此処は私が昔いた所じゃないんだった。昔と同じ思考回路は置いておかなくては。

太「ほい、じゃあこれ。」

そう渡されたメモを見る。


貴「これは…！」

私はメモを見て驚愕した。

恐る恐る太宰を見るとゆっくり口を開いて、云った。





太「そう、お使い。」

貴「パシリ…。」

湊Aの初任務。真逆のお使いでした…ちくせう…。

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