検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:10,135 hit

30 ページ32

彼の腕の中にいるのだ。

『え、なっ...なんで...』

言わずもがな突然のことに混乱を隠せず私は彼の顔を見つめる。
その視線に気がついたのか目が合った。

芥「....何故見つめてくる。」

『...逆になんでそんな平然としてんの?』

普通人を抱きしめといて「何?」みたいな顔できる??
なんてある意味開き直って思っていれば

芥「黙って寝れぬのか」

と再び後ろから圧力がかかり、視界が暗くなる。

『ちょ、苦し....』

視界を明るくしようとモゾモゾと芥川くんから離れようとする。
が、

芥「...暴れるな、黙って寝ろ」

それも無意味に終わり、今度は彼の手が私の頭部にあり、完全に逃げれなくなってしまった。

芥「...僕が嫌いか?」

寝ぼけているのか、彼は私に顔を近づけそう尋ねる。
『えっ、芥川くん...??』

芥「質問に答えよ」

もう鼻と鼻が着いてしまいそうな距離になり、私は顔が火照っているのを感じた。

芥「嫌いか?」

『き、嫌いじゃないです...!』

芥「ふっ、ならば....」

........


『...芥川くん?』

突然彼の声が途絶え、私は瞑っていた目を開ける。
するとそこには

『....えっ、』

すやすやと気持ちよさそうに寝息を立てている彼がいた。
その瞬間

『っ〜〜!!!!』

目を瞑っていた私が恥ずかしくなり、布団に顔を埋める。

『な、なんか....期待してたみたいじゃん.....!!』

そんな私の声は誰にも届かず消えていった

31・番外編→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紗雪(プロフ) - やつがれくん.....もうめっちゃ好き! (10月22日 16時) (レス) @page39 id: fc2b6b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
○8○(プロフ) - やつがれくん…好きっス… (10月11日 7時) (レス) @page34 id: bcf389227d (このIDを非表示/違反報告)
オタク - スゥッッ...愛してます() (9月22日 18時) (レス) @page24 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
本の世界にいきたい(プロフ) - スッ…………好き(語源力) (9月13日 0時) (レス) id: 1975082612 (このIDを非表示/違反報告)
朝宮藍良@元十六夜紅葉(プロフ) - コメント失礼します!やつがれ君かわいいですww更新ゆっくりでいいので頑張ってください! (9月11日 19時) (レス) @page16 id: 384241b2c5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もすこみゅーる | 作成日時:2023年7月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。