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『あれっ.....!?』
先程芥川くんと喧嘩した場所に戻ると、そこには芥川くんの姿はなく、倒れたん看板だけが照らされていた。

どこに行ったんだろう、なんて考えずともわかる、
芥川くんは私を探してどこかに行った。
私はそれを考えた時、自分の身勝手さに怒りを覚えた。
勝手に心配して怒って逃げて戻ってきて
何がしたいんだろ、私。
そう思えば思うほど、芥川くんへの罪悪感は強くなっていき気づけば

『.....え、?』

涙が出てきていた。
私は泣いちゃダメなのに、今、私がないていいはずないのに
涙が止まらなかった。

どうしよう、なんて地面にしゃがみこんでいればふと、前方に違和感を感じた。
先程までなかったはずの影が私の上にできていたのだ。

芥川くんなの?
私は目をぱっと開けて、生き良いよく振り向いた。
するとそこには

『芥川....く、ん...?』
「会社ぶりだな、A」

ここにはいるはずのない、会社の先輩、鈴谷先輩がたっていた。

「ほら、立てるか?」

先輩は私に手を差し伸べた。
私がその手をそっと握れば先輩は行き良いよく私を起こしてくれた。

『ありがとうございます....なんでこんなところに居るんですか?』
「あー、さっきまで同僚と帰ってたんだよ。
てか、なんでお前こそここに居るんだ?」
『え、あ、いや...はは、気分で道変えたら迷っちゃって』

先輩には言えるわけもなかった。
喧嘩してたなんて。
先輩は私の言葉を聞くと

「気分で変えてた、ねえ....」

そうポツリと呟いた。

『?』
「なあ知ってるか?A」

なんて言ったのか聞き返そうとしたのと同時に先輩は話し出す。

「最近な、ここら辺の道くらいだろ?
だからか、刃物を持った不審者が出るらしいぞ」

『え、』

そんなの知らなかった。
突然先輩に怖いことを言われ、私は先程しゃがんでいた時のことを思い出す。
もしあれがその不審者だったら。
そう考えると背筋が凍った。

「それでな、その不審者ってのがまた妙に厄介で」

先輩は少し怯えている私を他所に、話を続けた。

「何が厄介か、分かるか?A」

『え、えっと...』

突然のシンキングタイムに思わず声が出た。
「わからないか?」
何が厄介なんだろう、そう考え込んでいれば先輩はそう言った。

「正解はな、その不審者、身近な人の立場を利用してターゲットに近づいて行くんだよ。
例えば....こんな風にな」
『....え、?』

先輩はそう言うと、ぽんと私の肩に手を乗せ

「やっと捕まえた」

そう言った。

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紗雪(プロフ) - やつがれくん.....もうめっちゃ好き! (10月22日 16時) (レス) @page39 id: fc2b6b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
○8○(プロフ) - やつがれくん…好きっス… (10月11日 7時) (レス) @page34 id: bcf389227d (このIDを非表示/違反報告)
オタク - スゥッッ...愛してます() (9月22日 18時) (レス) @page24 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
本の世界にいきたい(プロフ) - スッ…………好き(語源力) (9月13日 0時) (レス) id: 1975082612 (このIDを非表示/違反報告)
朝宮藍良@元十六夜紅葉(プロフ) - コメント失礼します!やつがれ君かわいいですww更新ゆっくりでいいので頑張ってください! (9月11日 19時) (レス) @page16 id: 384241b2c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もすこみゅーる | 作成日時:2023年7月17日 21時

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