11 ページ12
文字フォント変えました!
_______________________________
自動ドアを出た瞬間、キャーッと黄色い歓声が。
ここはアイドルの会場かなんかか。
なんて思いつつ、歓声の聞こえた方を見た。
するとそこには10数人の女性がおり、
しかもその人たちは私の上司だったり、後輩だったり、同僚だったり。
その中にはいつもクールな憧れの先輩もいて、ああ、やっぱ先輩もイケメンが好きなんだな、
なんて私も大概人のことを言えないくせに思ってしまった。
集まっている女性がヒールだったり元々背が高いせいで中心にいるであろう人が見えない。
あと少し、そんなところで
『うわっ!?』
人の並に押され、後ろ側に倒れてしまった。
その時
「A!」
誰かに腕を掴まれた。
*
『...え、』
声の主に驚いた私は、思わず声を出す。
私の腕を掴み、私の名前を呼んだのは
芥「来るのが遅い」
芥川龍之介
私の同居人だった。
その瞬間、周りの声が聞こえる。
殆どは「彼氏!?」や「イケメンじゃん!」
など、驚きの声。
こりゃめんどくさい事になった...
なんて絶望している私を他所に芥川くんはずかずかと私の手を引いて女性の輪から出ていく。
後ろからは名残しそうな声が聞こえてくるも、それも聞こえていないのか歩くスピードを緩めることなく歩いていく。
『ちょ、芥川くん..?』
なんて声をかけてみるも無視。
機嫌を損ねるようなこと、しちゃったかな...
なんて思い返してみるも心当たりはなく、ひとまず彼に声をかけ続けるしかなかった。
3回目だろうか、彼の名前を呼んだ時、ばっとこちらを向き
「なぜ遅れた?」
そう言った。
『え、えっと...仕事任されちゃって、』
なんて答えるも彼はまだ少し不満げに前を向き、歩き始める。
『ね、ねえ』
「なんだ」
『なんでそんなに怒ってるの、?』
「...遅れたからだ」
『それはごめんね、でも迎えに来てくれるなんて思ってなかったの』
「....」
『ねえ、ほかに怒ってることあるなら言って?』
「...」
芥川くんは歩く足を止めた。
それを好機に私は道の端側による。
もしかして芥川くん、お腹すいて怒ってる?なんて思いつつも、さらに機嫌が悪くなるのが嫌だった私は黙って芥川くんが言うまで待つことにした。
「....分からぬ、のだ」
1分がたった頃、芥川がポツリとそう言った。
『分からない、?』
「..ああ、何故僕はこんなにモヤモヤしているのか、分からない」
それを聞いた私にはある単語が思いついた
44人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗雪(プロフ) - やつがれくん.....もうめっちゃ好き! (10月22日 16時) (レス) @page39 id: fc2b6b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
○8○(プロフ) - やつがれくん…好きっス… (10月11日 7時) (レス) @page34 id: bcf389227d (このIDを非表示/違反報告)
オタク - スゥッッ...愛してます() (9月22日 18時) (レス) @page24 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
本の世界にいきたい(プロフ) - スッ…………好き(語源力) (9月13日 0時) (レス) id: 1975082612 (このIDを非表示/違反報告)
朝宮藍良@元十六夜紅葉(プロフ) - コメント失礼します!やつがれ君かわいいですww更新ゆっくりでいいので頑張ってください! (9月11日 19時) (レス) @page16 id: 384241b2c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もすこみゅーる | 作成日時:2023年7月17日 21時