【転生したらスライムだった件】3 (ページ6)

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106話ページ6

ドワーフの王であるガゼル・ドワルゴは、暗部より報告を受けると思案に暮れる。

気になるスライムを観察するよう申し付けた暗部は、無視出来ぬ報告を王へともたらした。

魔物の住む町を建設中。

オークの群れが暴走を開始。

リザードマンと戦闘状態に。

謎の魔物集団の参戦により、終戦。

謎の魔物達は、例のスライムの一味であると思われる。

現在、森の魔物の活性化による被害は思いのほか少ない。

ヴェルドラが存在していた時期より若干増えたのは確かだが、多い年と比べたら差異は無かった。

最低でも、この倍以上の被害が出ると予想されていたのだ。

森の治安を維持する要因があるのは間違いない。それは恐らく、例のスライムが関係している。

そして、オークの群れの暴走と終息。

もし、オーク達が暴走を続け町へと雪崩れ込んでいたら、被害の規模は想像を絶する。

その矛先が自分達へ向かなかったという保障は無い。事は、運が良かったで済む問題ではないのだ。

至急、会う必要がある。王の判断は早かった。

敵にまわるのは避けたい。幸いにも、自分達には、ドワーフの協力者がついている。

国外追放の件には触れず、上手く交渉を進めるべきだ。

いや…、それよりも確実な手を打つ方が良いかも知れぬ。

王は決断を下し行動を開始する。